出版社内容情報
「鳳仙花」「イムジン江」「ブルー・ライト・ヨコハマ」…。時の権力に否定された歌と音楽人は、その後どのような運命を辿ったか
内容説明
朝鮮半島では、日本統治時代には民族意識を高揚させる歌が禁止され、戦後も日本的、親北的、退廃的などの理由で数々の歌が禁じられた。それらの歌に込められた思いと、“その後”に迫る。
目次
第1部 「日帝時代」とその余波(「アリラン」―世界中のコリアンが歌う“民族の歌”;「鳳仙花」―芸術歌曲の父と「親日派」狩り ほか)
第2部 南北分断の悲しみ(「イムジン江」―北から統一を願う歌;「懐かしい金剛山」―南から統一を願う歌 ほか)
第3部 韓流ブームの先駆者たち(「椿娘」「恋の赤い灯」―“倭色”とのレッテルを貼られて;「カスバの女」―早すぎた韓流 ほか)
第4部 韓国軍事政権下の禁止歌(「ブルー・ライト・ヨコハマ」―韓国人がもっともよく知る日本の歌;「朝露」―伝説のシンガーソングライターの物語 ほか)
第5部 そして日本文化開放、日韓交流へ(「カスマプゲ」―韓国名の歌手、初めて日本で成功;「帰れ釜山港へ」―海を越えた“趙容弼現象” ほか)
著者等紹介
田月仙[チョンウォルソン]
声楽家。東京生まれ。桐朋学園大学短期大学部芸術科、同研究科卒業。1983年東京でのリサイタルで楽壇デビュー。85年東京オペラプロデュース公演「声」「スペインの時」の主役でオペラデビュー。その後、世界各国でオペラやコンサートに出演し、「祈り」とも言える独自の歌の世界を確立した。現在も国境を越えた音楽活動を展開している。2006年『海峡のアリア』(原題「海峡を越えた歌姫」)で第13回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。フィールドワークなど朝鮮半島の音楽研究も続けている。二期会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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山葵