内容説明
政治家の妻、ベストセラー作家、リベラル派の論客など多数の顔を持つアリアナ・ハフィントン。彼女がたどり着いたのは、社会に多大な影響力を与えるネット新聞だった。アメリカ最強のネット新聞である「ハフィントン・ポスト」創設の物語が今語られる!
目次
第1章 ジャーナリズム最高の栄誉(ブログサイドがピュリツァー賞受賞;ネットメディアが経験豊かなベテランを採用 ほか)
第2章 原点はブログ(オバマもクリントも投稿;ブロガー第1号は著名歴史家シュレジンジャー ほか)
第3章 感染メディア(伝統メディアの代表選手ニューヨーク・タイムズ;「アグリゲーションの女王」との批判 ほか)
第4章 共同創業者が説く破壊的イノベーション(新聞の印刷・宅配をやめてキンドルを無料配布せよ;電子端末が新聞販売店に ほか)
第5章 凋落する新聞とよみがえるジャーナリズム(新聞の凋落を記録する「新聞デスウオッチ」;「記者の魅力は少しも衰えていない」 ほか)
著者等紹介
牧野洋[マキノヨウ]
1960年生まれ。ジャーナリスト兼翻訳家。慶応大学経済学部卒業、米コロンビア大学ジャーナリズムスクール卒業(修士号)。日本経済新聞社でニューヨーク駐在や編集委員を歴任し、2007年に独立。早稲田大学ジャーナリズムスクール非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おさむ
39
BOOK・OFFの108円本ですが、なかなかどうして読みごたえがありました。アリアナ・ハフィントンという、とてつもないバイタリティの女性創業者。成功の秘訣は6次理論、感染メディア、検索エンジン最適化(SEO)。そして旧来型の新聞が凋落しても良質なジャーナリズムはプラットホームを変えて甦る。日本の10年後の姿かもしれません。2016/01/12
ふぇるけん
20
最近、FBでよくハフィントンポストの記事がシェアされているのを見て、気になって読んでみた。思ったよりも深い内容で、ハフィントンポストがただのアグリゲーションニュースサイトでなく、ピューリッツアー賞を取るような調査報道も積極的に推進していることを知った。新聞を中心とした活字メディアの今後を考える上でも参考になる一冊。2016/01/20
Fondsaule
13
★★★★☆ ハフポストを創業して最も誇りに思うことは何か と尋ねられたアリアナ・ハフィントンはこう答える。 「われわれの使命は『データマイニング(データを処理する)』ではなく『ストーリーテリング(人間の物語を語る)』。 事実を報じるだけでは人々を感化できない。物語にこそインパクトがあるのです。 ・・・社会に変化を起こすまで根強く物語を語り続ける──ここが最も誇りに思う部分です」 やはり、そうなのか。 『ストーリーテリング』 なんだ。 2024/07/05
ゆず
2
確かにもう速報よりも掘り下げたニュースの需要のほうが高まっているように思う。通信社のニュース読めば他のはあんまり読まなくても、って感じだから。逆三角形型でなくフィーチャー記事でなければ価値が出なくなる時代はきっともうすぐ。2014/10/10
はまおか
2
現在NY Timesより月間PVを稼ぐハフポス。成り立ちから、CEOのアリアナの経歴、米国のメディア環境まで色々と勉強になった。米国のように新聞社が買収や倒産する状況が日本もいずれくるんでしょうか。それはさておき、米Columbia大学のJournalism schoolってとっても刺激的に思える。OJTもいいけど、誰か留学して感想聞かせて!あと、日本版ハフポスは、なぜ朝日新聞と、なのか…一番の疑問はそこ。2014/01/17