内容説明
ファシズムとコミュニズムが交錯し、複雑な政治状況が欧州を席巻していた時代に、著者自ら渦中にあって体験したことを歴史的視点から描出。その分析的手法は現在まで通じる息の長さを持ち、欧州では同時代の政治を論じるさい、今日でもしばしば引き合いに出される名著である。
目次
第1章 ボリシェヴィキ・クーデターとトロツキーの戦術
第2章 失敗せるクーデターの歴史―トロツキーとスターリンの対立
第3章 一九二〇年ポーランドの体験
第4章 カップ・三月対マルクス
第5章 ボナパルト初めての現代的クーデター
第6章 プリモ・デ・リヴェラとピウスツキ―宮廷人と社会主義将軍
第7章 ムッソリーニとファシスト・クーデター
第8章 女性・ヒトラー
著者等紹介
マラパルテ,クルツィオ[マラパルテ,クルツィオ] [Malaparte,Curzio]
1898‐1957。イタリア人の作家。父はドイツ人で本名はKurt Erich Suckert。早熟な政治少年で、16歳のとき義勇兵として第一次大戦に参加した。1922年、ファシストのローマ進軍に参加し、1924年にファシスト左派の立場から『国家の征服』誌を創刊。「ファシズム側の最も手ごわいペン」と評される雑誌に成長させた。以後、『ノベチェント』『フィエーラ・レッテラーリア』『スタンパ』等、雑誌・新聞の編集長を務め、両大戦間の文学界、ジャーナリズムに重きをなす
手塚和彰[テズカカズアキ]
1941年生まれ、東京大学法学部卒。東京大学助手、千葉大学教授、青山学院大学教授などを経て、国際交流基金ドイツケルン文化会館長(2011年~13年)を務める。現在、弁護士(尚友法律事務所)
鈴木純[スズキジュン]
1949年生まれ、東京大学法学部卒。弁護士登録後、司法試験考査委員(民法担当)、第二東京弁護士会副会長、桐蔭横浜大学法科大学院教授(民事法演習担当)などを務める。現在、弁護士(鈴木純法律事務所)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
funuu
たまご
さえきかずひこ
たまご