中公新書<br> 死とは何か―宗教が挑んできた人生最後の謎

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中公新書
死とは何か―宗教が挑んできた人生最後の謎

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  • サイズ 新書判/ページ数 320p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121028273
  • NDC分類 161.1
  • Cコード C1214

出版社内容情報

死んだらどうなるのか。天国はあるのか。できればもう少し生きたい――。尽きせぬ謎だから、古来、人間は死や来世、不老長寿を語りついできた。その語り部が、宗教である。本書では、死をめぐる諸宗教の神話・教え・思想を歴史的に通覧し、「死とは何か」に答える。日本やギリシアの神話、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教から、仏教、ヒンドゥー教、そして儒教、神道まで。浮世の煩悩を祓い、希望へ誘う「死の練習」帳。

内容説明

死んだらどうなるのか。天国はあるのか。まだまだ生きたい。来世で逢おう―。尽きせぬ謎だからこそ、古来、人間は死や転生、不老長寿を語り継いできた。本書は、死をめぐる諸宗教の神話・教え・思想を歴史的に通覧し、「死とは何か」に答える。ギリシアや日本の神話、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教から、ヒンドゥー教、仏教、さらに儒教、神道まで。浮世の煩悩をはらい、希望へいざなう「死の練習」帳。

目次

1 古典的大宗教以前―死の文学と倫理の始まり(はっきりしない来世―日本神話の黄泉と常世;詩人の修辞―ギリシア神話のハーデース;思想家の正義―密儀宗教とプラトン;神の介入―旧約聖書と終末の待望)
2 一神教の来世観―終末、復活と審判、天国と地獄(死を乗り越えた神人―キリストの復活;復讐と大団円―黙示録の世界;中間の発見―煉獄とダンテの『神曲』;あえて詮索しない来世―ユダヤ教とイスラム教)
3 輪廻宗教の来世観―報いとしての転生と解説(凡夫と修行者の運命―ウパニシャッドの輪廻観;変化する世界は苦である―釈迦の洞察;増殖する地獄界と天界―須弥山世界と『往生要集』;聖域としての浄土―念仏往生と各種の方便)
4 古典的大宗教の周辺と以後―来世観から死生観へ(祖先祭祀と不老不死―儒教と道教の来世観;来世論への禁欲と耽溺―本居宣長と平田篤胤;オカルトの台頭―近代西洋の心霊主義;死の言説の再構築―死生観と死生学)
終章 現代人にとって死とは何か―「自然に帰る」の意味

著者等紹介

中村圭志[ナカムラケイシ]
1958年北海道生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学(宗教学・宗教史学)。宗教研究者、翻訳家、昭和女子大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みこ

19
サブタイトルに宗教とあるが、宗教ばかりでなく、哲学や武士道や近年のオカルトに至るまでこれほど古今東西という言葉がピッタリな内容も他にあるまいというほどの力作である。改めて死について考えさせられた。個人的には死んでしまえばその本人は肉体など存在自体が消えてなくなるが、その人の思いは残るし、近しい人の中の何かを変えることもあると思う。本人を中心とした世界を変える最後のポイントではないかと私は考える。2024/11/12

月をみるもの

14
「死とはなにか」というよりは、「各宗教が考える死後の世界」というタイトルのが内容に合致する。 https://www.kyoto-u.ac.jp/sites/default/files/2024-05/web_2405_Matsuda_SciRepo_relj_-47b9943442573bd5bb0e99b1cbb44f9f.pdf を見ると、死を理解できる動物はホモサピだけなのかもしれないが、ホモサピも「死とはなにか」を宗教なしで説明することはできない、、、ってことなのかな。2024/11/18

PAO

13
「①死が物理的な崩壊、精神的な消失であること。②死者の存在感はにわかには消えないということ。これが人類にとっての変わらぬジレンマだ」…確かにこの世の全ての宗教はこのジレンマに挑むためにを解消させるために生まれたといっても良いでしょうし、もっと言えば人類の文化はこのために生まれ熟成されたとも言えるのでしょう。自分自身のこと含め「死」というものを文化的に考える機会となる本でした。2024/12/12

coldsurgeon

10
死後の霊魂が実際に存在するのかどうかは、分からない。死が物理的な崩壊、精神的な喪失であるという事実がある。遺族など残される者にとって、死者の存在感(霊魂かな)はにわかに消えないということとは、ジレンマとなる。人類の歴史の中で、死を意識することが宗教を生んだかもしれないので、死と何かと問いかけた盛会の宗教史をたどることになった。社会の変容と共に、死を見つめる宗教も変わり、これからも変わるのかもしれない。希望を持って生き抜きたいが故に、人間の心は「霊魂はある」と思いたいらしい。2024/11/27

預かりマウス

6
同じ中公新書の近刊の『死ぬということ』は医師が書いた医学的な内容の書であったが、本書は宗教学者が書いた、宗教のみをテーマにして思い切り?死を扱った内容である。古今東西のあらゆる前宗教、伝統宗教から現代のスピリチュアリズムに至る死や死後の世界が扱われ、本書一冊で世界宗教史の概観にもなるような意欲的なものに思えた。扱う宗教は多岐にわたるが比較宗教論も多く細切れ感はなく、論旨明快にして諸宗教のエピソードも豊富な良書である。最初に触れられるとおり本書は信仰者や無神論ではなく、明確に相対主義の立場から書かれている。2025/05/05

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