中公新書<br> 移民と日本社会―データで読み解く実態と将来像

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中公新書
移民と日本社会―データで読み解く実態と将来像

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  • サイズ 新書判/ページ数 289p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121025807
  • NDC分類 334.41
  • Cコード C1236

出版社内容情報

日本が直面する大きな課題の一つに移民がある。すでに欧米各国では社会問題になっているが、これまで日本では大々的に論じられてこなかった。しかし、近年は少子高齢社会の進展や産業界からの要請、排外主義の昂揚など多くの論点が浮上している。本書は、実証的な研究を下敷きにして、日本の移民をめぐる問題を包括的に論じる。さまざまな分野にまたがる移民問題の実態を描く。

内容説明

少子高齢化による労働力不足や排外主義の台頭もあり、移民は日本の大きな課題となっている。本書は、感情論を排し、統計を用いた計量分析で移民を論じる。たとえば「日本に住む外国人の増加により犯罪が増える」と考える人は6割を超えるが、データはその印象を覆す。こうした実証的な観点から、経済、労働、社会保障、そして統合のあり方までを展望。移民受け入れのあり方を通して、日本社会の特質と今後を浮き彫りにする。

目次

序章 移住という現象を見る
第1章 日本における移民
第2章 移民の受け入れの経済的影響
第3章 移民受け入れの社会的影響
第4章 あるべき統合像の模索
第5章 移民受け入れの長期的影響
終章 移民問題から社会問題へ

著者等紹介

永吉希久子[ナガヨシキクコ]
東北大学大学院文学研究科准教授。1982年大阪府生まれ。大阪大学人間科学研究科博士後期課程修了後、追手門学院大学非常勤講師、ウメオ大学客員研究員などを経て現職。専攻は社会学(社会意識論、移民研究など)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

71
トリプル安になって、最早日本は移民先にはまるで適さなくなったのでは。選ばれない国。それどころか意欲ある若者は日本を実限ってオーストラリアやアメリカへ出稼ぎに……戻らないから日本の若者が移民になるのか?!2023/10/31

うえぽん

52
東大社研の社会学者が国内外の計量分析研究を基に移民受け入れのあり方を冷静に論じた書。移民による労働条件、経済成長、社会保障への経済的影響、犯罪発生等の社会的影響に係る分析結果は、ニュースや常識とは必ずしも合致しない。入国許可、永住許可、国籍付与の3つのゲートの制御の検討には、権利付与のための負担と統合による受益の比較が必要。国籍制度のあり方が国民観に影響するが、外集団との良好な接触機会は偏見を低減。日本の社会経済の綻びを覆い隠す存在としての移民問題に矮小化せず、雇用、地域等全体の議論が必要との考えも理解。2025/04/08

venturingbeyond

34
良書。定量的な社会学や経済学の知見(海外での先行研究中心)を用いて、日本における移民問題を考える多面的な視点を提示し、感情的かつステレオタイプ的な移民理解を相対化して、問題の所在やその定置のあり方まで含めた全体像を概観する。終章で著者が示す視点は、「移民問題」としてのフレーム化そのものに対する批判的姿勢であり、「移民問題」にとどまらない現代日本の社会問題としての把握と問題の改善・解決への展望を考えていくためにも、本邦における現状を明らかにするための社会調査の充実が求められる。2021/07/22

sayan

32
在日外国人の現状を最新の数値データと共に記述する著者の試みは大変意欲的だ。入管法の運用厳格化(2018)特定技能導入・入管庁へ格上げ(2019)と入管行政は慌ただしい。著書は「国内外の要請に応じ質的に異なる外国人受入の制度が部分的に接合したシステム」と説明する。全く知られてないが、例えば日本政府は、官房、外務、法務で各々異なる難民受入を行う。政策目標は各省で異なる。そのため「統合」という1単語で外国人受入の将来像を考察するには色々と収まりが悪い。政府は統合ではなく、自立・共生を使用する。その含意は複雑だ。2020/05/12

Akihiro Nishio

29
骨太の本であった。多くのデータを元に移民が社会に与える影響を分析する。それでいて、「移民は仕事を奪うのか?「移民は福祉制度の受益者となるのか?」「移民が増えると治安が悪化するか?」というシンプルな問いに頑張って答えようとしているところが好印象。その問いをサブタイトルに付ければもっと売れるでしょうに。中央公論だから固いのか?また、よくある偏見に基づかず、移民が低賃金の労働につくことで、本来改革されるべき産業が生きながらえてしまうという点を、弊害として繰り返し強調しているのも作者の独自性が出ていてよかった。2020/06/05

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