出版社内容情報
大阪に住むダイキとワカナの兄妹、お母さんのひろ子さん、愛犬イタ。家族は大好きな「じいじ」がくらす北海道へ引っ越すことになりました。アイヌの血を引く家族は、それぞれアイヌ文化を伝え、受け継ぎ、守っていきます。自然豊かな北の大地で、新しい生活が始まります。
著者等紹介
宇井眞紀子[ウイマキコ]
写真家。1960年千葉県生まれ。1983年武蔵野美術大学卒業。1985年日本写真芸術専門学校卒業。写真家・樋口健二氏に師事し、フリーランスとして活動を開始。1992年からアイヌ民族の取材を始める。第1回笹本恒子写真賞受賞。日本写真芸術専門学校講師。武蔵野美術大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
90
写真絵本。ダイキ(兄)とワカナ(妹)とお母さんのひろ子さんと、北海道に住むじいじのユキオさん。ユキオじいじの作るアイヌ民族伝統の木彫り作品がとても素敵。ひろ子さんはアイヌ文様の刺繍やアイヌ料理を作ったりしてアイヌ文化を伝える活動をしている。ダイキとワカナはじいじやお母さんの姿を見て育ち、アイヌ文化に興味をもつ。▽ダイキは大阪の学校でいじめにあい、それもあって北海道に移住を決めたそうです。文化や伝統を守り伝えていくことは大変な苦労があると思います。この本を見て、その素晴らしさを少しでも知れたらいいなと思う。2023/01/19
yomineko@ヴィタリにゃん
78
読み友様からのご紹介本です📚大阪に住んでいたアイヌ民族のひろ子さんは伝統工芸の材料が沢山見つかるため、北海道への移住を決意する。お子様2人と可愛いワンちゃんもご一緒!アイヌ人のじいちゃんが豪快!彼は何でも自分で出来る。魚を捕ってさばくのもお手のもの!鹿を仕留めて解体もする。これからアイヌ文化がどんどん復活して行く事を願う。自然と共存し、乱獲をしない彼らは素晴らしいです✨✨✨2023/08/25
ちえ
43
とてもよかった。大阪で生まれ育ったアイヌの兄妹。北海道生まれでアイヌ文化や考え方を伝る仕事をしているお母さん。北海道で木彫り作品を作っているじいじ。10年以上かけて彼らの生活を写真に撮ってきた写真家。同化政策で文化を否定され奪われてきた自らの文化を三世代で継承していくことの意味。大阪から北海道へ移った親子が、数か月後大阪でアイヌの踊りを披露する。そのことを思うときに、人と人との繋がりを思い心の奥が温かくなる。一人でも多くの人に読んでもらいたい。2022/11/12
たまきら
40
21世紀。世界は画一化され始めより似た価値観を持つようになりました。けれどもだからこそ、マイナーだった存在が一気に世界に知られることも増えてきました。アイヌ文化もその一つだと思います。それぞれ違っている。そのことを素直に自然に認め合えるー逆に21世紀だからこそできることなのだと思いたいです。素晴らしい写真絵本でした。読み友さんの感想を読んで。2023/08/19
かおりんご
35
写真絵本。読み友さんの感想より。アイヌに興味があるので、大変面白く読みました。日本は単一国家だと思われがちだけれど、そうじゃないんだと気付くきっかけになりそうです。今度はウポポイに行きたい!2023/01/16