中公新書<br> 老いの味わい

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中公新書
老いの味わい

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  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121022899
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C1295

内容説明

七十代後半の坂を登り切り、八十歳を超えた作家が見つめる老いの日々。身の回りには、薄い横線で消された名前の目立つ住所録。バッグは肩からすべり落ち、タタミから立ち上がるのに一苦労。そして頭に浮かぶ疑問は、なぜ歳を取ると何事も億劫になるのか、病気の話にかくも熱が入るのか、「ピンピンコロリ」は本当に理想なのか―。一年一年、新しい世界と向き合って歩む日常と思考を丹念に描いた、心に響くエッセイ。

目次

1 人生ノートの余白(歳月重ね、捨て難き物たち;無為の一日の後味 ほか)
2 老いとは生命のこと(ゆとりと怠惰、元気と焦りの間で;何もない平面の恐怖 ほか)
3 古い住所録は生の軌跡(物忘れが叶える境地;その時、こちらはもう… ほか)
4 転ばぬ先の前傾姿勢(八十代初頭の若さとは;転ばぬ先の前傾姿勢 ほか)
5 年齢は常に初体験(幼児の年齢、老人の年齢;キカイ馴染まぬ喫茶店 ほか)

著者等紹介

黒井千次[クロイセンジ]
1932年(昭和7年)東京生まれ。55年東京大学経済学部卒業後、富士重工業に入社。70年より文筆生活に入る。69年『時間』で芸術選奨新人賞、84年『群像』で第20回谷崎潤一郎賞、94年『カーテンコール』で第46回読売文学賞(小説部門)、2001年『羽根と翼』で第42回毎日芸術賞、06年『一日夢の柵』で第59回野間文芸賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

じいじ

87
「古い記憶は残っても、新しい記憶はすぐ消える」は、まさに的を射たことばです。私も80を超えてからは、とみにそれを感じます。文中、ご自身のモノ忘れについて、モヤモヤして思い出せないときは早々に「諦めなさい」と言っています。一気に読み終えて、人それぞれ個人差はあるものの、それ相応に年を取ります。身体のあちこちが異変をきたすのは、当たり前なことがよく分かりました。『老いの味わい』は、素晴らしいタイトルだと改めて思いました。私に与えられた残りの人生を、黒井さんのように力まずにエンジョイしたいと思います。2022/06/09

クリママ

46
「老いのかたち」に続く、筆者アラ80のエッセイ。第1編は、身近に棲みついてしまったたくさんの無用な品々の整理。年寄りによる整理は自分自身を見失いないかねないから危険とそのまま。いやいや、それを残されて整理しなければならない者のことをを考えてよとツッコミたい。次の「無為の一日の後味」。あれこれ予定しておきながら、ずるずると時を過ごて1日を終えること。今の私はそのころの筆者とは15歳位も若いのにもうほとほと同感。あまり遠くを見ずに、1年1年を小刻みに着実に積み上げていくのがこれからの歩み。今から、そう思う。2022/06/18

団塊シニア

43
現在82歳の筆者、年齢は常に初体験という言葉が印象的です。2014/12/01

Kentaro

25
かつてのある時期、60代くらいの男性の一部を評して濡れ落ち葉という言葉が用いられたことがあった。 定年などで仕事を離れ、どこか精気が抜けてしまった夫が、逆に元気になった妻の後ろをついてあるく姿を見ての言葉であった。 しかしいつの間にかそんな風景は見かけなくなった。以前は外に出掛けるのは、女の年寄りが一人で買い物に出掛けたり、せわしくあるく姿を見て、歳を取っても女性は元気だなあと感じたという。 アクティブなシニア、ピンピンコロリといった生き方が望まれるのは確かだ。これが男性にも広がることが必要だろう。2019/02/19

コーデ21

12
某新聞の掲載コラム。いつも楽しみに読んでましたが、こうやってまとめて読むと、また一段と滋味深い内容ですね♪ リアルタイムで読んだ時より、よりいっそう我が身に染み渡るのは私自身も老いが深まってきたせいかも?ww だれもが辿る老いの道、黒井氏をお手本に臆することなく淡々と楽しもうと思います(^0-)2015/03/27

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