中公新書<br> ハンナ・アーレント―「戦争の世紀」を生きた政治哲学者

個数:
電子版価格
¥902
  • 電子版あり

中公新書
ハンナ・アーレント―「戦争の世紀」を生きた政治哲学者

  • ウェブストアに39冊在庫がございます。(2025年05月24日 07時36分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 239p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121022578
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C1210

内容説明

『全体主義の起原』『人間の条件』などで知られる政治哲学者ハンナ・アーレント(1906‐75)。未曽有の破局の世紀を生き抜いた彼女は、全体主義と対決し、「悪の陳腐さ」を問い、公共性を求めつづけた。ユダヤ人としての出自、ハイデガーとの出会いとヤスパースによる薫陶、ナチ台頭後の亡命生活、アイヒマン論争―。幾多のドラマに彩られた生涯と、強靱でラディカルな思考の軌跡を、繊細な筆致によって克明に描き出す。

目次

第1章 哲学と詩への目覚め―一九〇六‐三三年(子供時代;マールブルクとハイデルベルクでの学生生活 ほか)
第2章 亡命の時代―一九三三‐四一年(パリ;収容所体験とベンヤミンとの別れ)
第3章 ニューヨークのユダヤ人難民―一九四一‐五一年(難民として;人類にたいする犯罪 ほか)
第4章 一九五〇年代の日々(ヨーロッパ再訪;アメリカでの友人たち ほか)
第5章 世界への義務(アメリカ社会;レッシングをとおして ほか)
第6章 思考と政治(「論争」以後;暗い時代 ほか)

著者等紹介

矢野久美子[ヤノクミコ]
1964年、徳島県生まれ。2001年、東京外国語大学大学院博士後期課程修了。学術博士。現在、フェリス女学院大学国際交流学部教授。思想史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 6件/全6件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

296
新書大賞上位にくい込んでるからどんな本かと思い読んでみた。伝記だなと思った。あとナチズムの影響は当時の思想にも影響あったのだなと感じた。2015/02/28

遥かなる想い

221
2015年新書大賞第3位。 20世紀を生きた政治哲学者ハンナ・アーレント の人生を描く。 1906年にドイツでユダヤ系の親の元で生まれた アーレントはある意味 20世紀のドイツの歴史を 体現した人物であり、その人生は興味深い。 ナチ台頭のドイツで人々は何を考え、 生き抜いたのか..馴染みのない哲学の世界.. だが知識人の大移動という視点は新鮮。 20世紀がアメリカの時代となる背景が アーレントの人生からも見え隠れする。 2016/02/07

はっせー

130
ハンナ・アーレントさんの著書を読むためにこの本を読み直した。新しい発見が多くあった!ハンナ・アーレントさんの人生がまとめられている。それだけではなく、著書の解説も書いてあるため勉強になった。ハンナ・アーレントさんの思考で面白いものがあった。それは自己嫌悪になってしまった人間は、何かの忠実な者になりたくなる。そうなってしまうと自分より集団が優先したり、他者の決定に無造作に従いたくなる。その言葉はナチス・ドイツになる過程を研究したときの思考である。いまの世の中にも充分刺さる言葉ではないかと思った!2021/12/11

(haro-n)

118
アーレントの生涯を、彼女の家族や友人、恩師らとの交流や彼女の著書の紹介を通して、彼女が何に直面し、何を考え、何を理解しようとしたのかを中心に説明する。著者の熱意も伝わってくる良書。アーレントは全体主義の危機をもたらす「思考欠如」に陥らないために、自分との対話と世界と関わるための公的な行為を重視する。しかし、その時の公的なものや世界とは中心化されたものではなく、人々が集まり、自由に言葉を交わし、判断を行使する公共の空間の中で生じる下からの(権)力のことである。彼女の人生と人間に対する誠実な眼差しを感じた。2018/03/04

skunk_c

84
良書。若い頃書店で『全体主義の起源』を見かけながら、手を伸ばさなかった自分を(今古書で高いのよね)悔やむ(笑)。若い頃の過酷な暮らし(ドイツのユダヤ人でナチス成立頃にちょうど青年、そして苦労してアメリカへ)という自己の立ち位置から、生きて考え、動く自分を徹底して見つめる彼女の姿をコンパクトに叙述する。アーレントの姿勢は「思考停止」に陥りやすい組織の中の個人という問題にも通じるし、その一貫性には驚愕すら覚える。彼女が今のイスラエルを見たとしたら何と言っただろうか。ポピュリズムを論じる際の本質があると思う。2023/04/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7969010
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品