出版社内容情報
通常学級に6%いる、発達障害や自閉症児たち。彼らへの教育支援の現状、親・教師・生徒自身による新教育法を余すところなく解説
内容説明
小中学校の通常学級で六%、全国で六〇万人を超えると思われる「知的障害のない発達障害児」。彼らを含む、すべての障害のある幼児・児童・生徒の自立や社会参加に向けた取り組みが、教育の場で始まっている。一人ひとりの教育上のニーズを把握し、学習面や生活面の問題を解決するための指導と支援を行う。これが特別支援教育だ。すべての親や教師、そして子どもたち自身が知っておくべきことを収めた現代の新基準の書。
目次
わが学校は学びやすいか、わが街は暮らしやすいか
第1部 特別支援教育の誕生と始動―現在を見つめる(21世紀初頭のパラダイムチェンジ―理念と基本的な考えの転換;システム構築とマネジメント手法―学校と自治体における推進の技法;自治体の特色ある取り組みと政策評価―地方分権下の主体性、自主性と結果責任;教室での指導内容と指導方法―現代的な心理学的手法の充実)
第2部 特別支援教育が始まるまで―歴史から学ぶ(明治初頭、近代国家型教育の完成と教育の使命―等級制から学年制への移行と能力差の顕在;障害のある子どもの教育の始まりから世界大戦まで―欧米諸国からの輸入と日本独自の熟成;戦後から20世紀末までの道程―再設計、着実な展開、そして硬直化)
第3部 特別支援教育の進化の兆し―将来を展望する(世界の特別支援教育と日本の位置―世界標準と日本式の折り合いの模索;神奈川県と兵庫県から見えてくるもの―進化の兆し(1)
学術研究から見えてくるもの―進化の兆し(2)
新たなk大の認識と対応の模索―世界的なブランドに育てるために)
夢と希望と幸せの仕掛け
中学生・高校生の皆さんへの期待
著者等紹介
柘植雅義[ツゲマサヨシ]
国立特別支援教育総合研究所上席総括研究員、教育情報部長。1958年、愛知県生まれ。愛知教育大学大学院、筑波大学大学院で学び、筑波大学より博士(教育学)の学位を取得。公立小学校特殊学級、養護学校(知的障害)小学部・高等部教諭を経て、1994年より国立特殊教育総合研究所研究官、主任研究官、研究室長。1997年~98年、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)客員研究員。2001年より文部科学省初等中等教育局特別支援教育課特別支援教育調査官(発達障害担当)、2006年より兵庫教育大学大学院教授(2008年より専攻長)、2010年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たつ
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