中公新書
都会の花と木―四季を彩る植物のはなし

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  • サイズ 新書判/ページ数 196p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121019851
  • NDC分類 470
  • Cコード C1245

出版社内容情報

シクラメンの香りとはどんな匂い?ウグイスはウメにほんとうに来るのか?知っているようで知らない、身近な花の姿と生き方を紹介

内容説明

ウメにウグイスは本当に来るのか?ソメイヨシノはなぜいっせいに咲くのか?チューリップはなぜタネでなく球根から育てるのか?「ジャパニーズ・ローズ(日本のバラ)」と呼ばれる花はなに?カメラ目線で咲く花とは?「シクラメンの香り」とはどんな匂い?都会の街路樹や公園、庭に咲く代表的な花の姿や生き方、楽しいエピソードをカラー写真と文章で紹介する。知っているようで知らないふしぎな植物の世界。

目次

第1章 新春の訪れを告げる花と木
第2章 春を彩る草花たち
第3章 春を彩る木々の花たち
第4章 夏を魅せる草花の花たち
第5章 夏を魅せる木々の花たち
第6章 秋を魅せる花と木
第7章 冬を象徴する花と木

著者等紹介

田中修[タナカオサム]
1947年(昭和22年)、京都に生まれる。京都大学農学部卒業、同大学大学院博士課程修了。スミソニアン研究所(アメリカ)博士研究員などを経て、甲南大学理工学部教授。農学博士。専攻・植物生理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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belle

7
今年は梅が散ってから、次々に高速で木の花も草の花も開いて行くので目が回りそう。見頃を逸しないようにと焦り気味で散歩している。そんなちょっと落ち着かない日々に、植物学者に教えを乞う。春に咲く球根類がすでに夏の間に土の中でツボミを作っていること。今や桜の次は日米親善の花であるハナミズキが目を楽しませてくれるが、戦時中は敵国の花として多くが伐採されたこと。都会で見られる植物のしくみや歴史のあれこれを知る。ツツジの蕾も膨らみつつあるし、フジの花も気になるところだ。明日は藤棚の様子を偵察に行こう。2021/03/22

くまこ

6
『優しい言葉をかけ、優しく触れたら、植物は太い茎に育ち、大きい花が咲く』という伝説に対するコメントが面白かった。無言、もしくは罵詈雑言を浴びせながら乱暴に触っても、その刺激がエチレンという気体を発生させ、植物の茎を太く短くしていく。うーん、うーん、ちょっと寂しいな。 2013/11/29

bouhito

3
植物はしたたかだ。きれいな花を咲かせるのだって、美しく見せることが目的なのではなく、生殖のためなのだ。植物は人間より道理がわかっている。相手(虫)に何かをしてほしかったら、自分がまず相手に何かを与えなければならないことを知っている。日が暮れてから10時間を測れるアサガオ、日の短さを把握するキク、みじかにある花や木の戦略はとてもシャープだ。銀杏の雌株が知らないうちに雄株に置き換えられているという話は、寂しい、だけでなく、色々なことを考えさせられる。金木犀は日本に雄株しかいない。2016/11/06

遊未

3
周辺の植物のこと、特にその生育と子孫の残し方について書かれています。紅葉でももみじといちょうは仕組みが異なるとか、いちょうは雄株と雌株があるけど、銀杏の(臭い)苦情のため、全国でこっそり雄株に植え替えられているとか。栽培される植物の流行、移り変わりとか。外に出れば、今までと違った景色を見ることができそうです。2015/12/14

志村真幸

0
 『雑草のはなし』(2007年)に続くシリーズ第2弾。  鉢植えや切り花、庭、花壇、公園、街路樹に関わるような花と木の数十種が紹介されている。  植物学・文化史的な蘊蓄がメインで、たとえば梅なら菅原道真のこと、家紋での表現、梅は枝を刈り込むべしとされる理由、ウグイスやメジロとの関係などが語られる。どれもおもしろく、貴重な知識ばかりだ。  そのほか、ジンチョウゲ、スイセン、カーネーション、モクレン、エニシダ、ポインセチア、パンジーなどなど。  文章にユーモアがあるのがいい。 2017/11/26

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