出版社内容情報
科学と宗教は対立するものではなく互恵的なものである。神経神学はこの仮定の下,人間の科学性と宗教性を活用し,自己や世界をよりよく理解することを目的とする。認知神経科学,心理学,哲学,医学等多様な領域と結びつき,また各領域の発展へ寄与する可能性を持つ学問――その全容を一望し,人の本質に潜む霊性の洞察へ。
【原著】
Newberg, A.(2018). Neurotheology: How Science Can Enlighten Us About Spirituality. Columbia University Press.
■ 主な目次
序 章 神経神学という学問への問いは何であろうか?
第1章 神経神学と脳という幸せなプリズン
第2章 神経神学とは何か
第3章 神経科学と神経神学
第4章 宗教とは何か
第5章 霊性の神経神学的側面とは
第6章 神経神学と宗教の進化論
第7章 神経神学と心理学
第8章 脳病理学と宗教
第9章 宗教神話と脳
第10章 儀式化する脳
第11章 宗教的・霊的実践
第12章 宗教的ではないが霊的な脳
第13章 自由意志と脳
第14章 脳のプリズンからの脱出──神秘主義
第15章 信仰の終わりと神経神学の始まり
内容説明
神経神学は人間の本質的な“霊性”を明らかにし、脳の檻に囚われた「現実」に迫る。人間は脳を通してしか世界を感じることができない。ではなぜ宗教的・神秘的体験をするのか。人間の霊的な本質とは。
目次
神経神学という学問への問いは何であろうか?
神経神学と脳という幸せなプリズン
神経神学とは何か
神経科学と神経神学
宗教とは何か
霊性の神経神学的側面とは
神経神学と宗教の進化論
神経神学と心理学
脳病理学と宗教
宗教神話と脳
儀式化する脳
宗教的・霊的実践
宗教的ではないが霊的な脳
自由意志と脳
脳のプリズンからの脱出―神秘主義
信仰の終わりと神経神学の始まり
著者等紹介
ニューバーグ,アンドリュー[ニューバーグ,アンドリュー] [Newberg,Andrew]
1966年生まれ。ハーバード大学で化学の学士取得後、ペンシルバニア大学医学部を卒業。内科学会専門医、核医学専門医取得後、霊的・宗教的現象の神経学的研究に従事した。現在、トーマス・ジェファーソン大学放射線医学教授、および統合医療・栄養科学部門教授、マーカス統合医療研究所研究部長
貝谷久宣[カイヤヒサノブ]
1943年名古屋生まれ。名古屋市立大学医学部卒業、岐阜大学医学部にて医学博士号受領、マックスプランク精神医学研究所留学、岐阜大学助教授、自衛隊中央病院神経科部長を経て、1993年開院。現在、京都府立医科大学客員教授、岐阜大学医学部臨床教授、医療法人和楽会理事長、東京マインドフルネスセンター名誉センター長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。