出版社内容情報
ロシア、ドイツなど周辺大国の狭間にあって滅亡することもなく独立を勝ち得た三国の数奇な歴史。
内容説明
二〇〇四年五月、エストニア、ラトヴィア、リトアニアは念願だったEUへの加盟を果たした。これまで三つ子のように扱われてきた三国は、なぜ「バルト」と一括されるのか。その答えは、中世から東西南北の交易の十字路として注目されたバルト海東南岸地域でくりひろげられた歴史の中にある。周辺大国ドイツ、ロシアの狭間にあって、それぞれの民族のまとまりを失うことなく、二〇世紀にやっと建国した三国の道のりを辿る。
目次
第1章 バルトという地域
第2章 中世のバルト―リヴォニアとリトアニアの成立
第3章 環バルト海地域の覇権争い
第4章 ロシアによる支配の確立
第5章 民族覚醒と国家成立への道
第6章 三つの独立国家の誕生
第7章 バルト三国の独立国家としての歩みと崩壊
第8章 ソ連邦下の三つの共和国として
第9章 「歌とともに闘う革命」と独立への道
第10章 独立回復以降のバルト三国
著者等紹介
志摩園子[シマソノコ]
1955年(昭和30年)、岡山県に生まれる。87年、津田塾大学大学院国際関係学研究科博士課程修了。87‐88年ドイツ学術交流会(DAAD)による西ドイツ政府留学生としてマールブルク大学およびJ・G・ヘルダー研究所(マールブルク)留学。(財)日本国際問題研究所研究員、外務省在スウェーデン日本大使館専門調査員、東京成徳大学助教授を経て、現在、昭和女子大学人間社会学部教授。専攻、国際関係史、バルト地域研究
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