内容説明
国家建設事業の停滞、文化大革命の混乱から、改革・開放によるめざましい発展へ―中国五十年の歩みのうち、1978年末を転換点とする「前三十年」は、「後二十年」に比して不当に低く評価されてきた。だが、「実事求是」の客観的態度で過去を捉えなおそうとする機運は、中国国内で着実な高まりをみせている。本書は、近年新たに公開された資料を活用しつつ建国五十年の軌跡を検証し、変わりゆく大国の今後を展望する試みである。
目次
第1部 国史としての中華人民共和国の五十年(歴史のなかの中華人民共和国―歴史的連続性と非連続性;中華復興―統一と富強;革命国家の建設―毛沢東時代;国民国家の建設―〓小平時代 ほか)
第2部 比較と関係のなかの中華人民共和国(東アジアと中華人民共和国;香港と中華人民共和国;台湾と中華人民共和国;米国と中華人民共和国 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よし
1
時系列が頻繁に前後するため、読みづらいが、鄧小平から江沢民に至るまでの政治や近隣諸国との関係は簡潔にまとまっている。ただサブタイトルにある「検証と展望」という点では物足りなさを感じる。2014/04/09
悸村成一
0
今年読了、183冊め。2017/10/10
Studies
0
中国建国50年目までの歴史2012/02/19
西條風太郎
0
タイトル通りの本だが、歴史を描いた本ではない。では何が書いてあるか、というと、エッセイもでないし、現代史をまとめてあるわけでもなく、とりとめのない、冗長で断片的で、まあ詰まらない本だった。知ってることをつらつらと書いてみました、みたいな。具体的に描けているわけでもなく、抽象的に整理できているわけでもない。高度な議論でもなく、十分な説明があるわけでもない。読者にどんな人を想定しているのだろう?悪文の見本。2012/09/10
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