中公新書<br> 日本語が見えると英語も見える―新英語教育論

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中公新書
日本語が見えると英語も見える―新英語教育論

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  • サイズ 新書判/ページ数 203p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121012128
  • NDC分類 830
  • Cコード C1280

内容説明

日本人にとって英語はなぜ苦手なのか。アメリカ人は「日本人は先ず世界観を変えなければならない」と言う。これを著者は、英語で書くとき話すとき、日本人が「やまとことば」で情動的、感覚的に未整理のままで切り取っていた対象世界を、論理的に整理した「中間日本語」で切り取る訓練が必要であると言いかえる。本書は日本人の英語苦手意識の原点に探針をおろして克服の方策を示し、日本の英語教育にコペルニクス的転換を迫る。

目次

第1部 やまとことばと英語
第2部 モノローグ言語とダイアローグ言語
第3部 農耕稲作民と遊牧民
第4部 異文化対応と自己確認
第5部 音声訓練の方法
第6部 『中間日本語辞典』
第7部 英語苦手克服のセラピィ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

18
日本語は「モノローグ英語」で英語は「ダイアローグ英語」という記述に膝を打った。文化的背景などまったく別物の言語なのだという前提で学ぶ覚悟をせねばならない。翻訳や解釈をする作業も簡単でないのは当然なのだ。細々と勉強を続けている私にとって、少し気が楽になる本であった。2013/11/16

a43

5
今更ながら、英語で意思疎通をはかりたくて図書館でタイトルだけ見て。いかんせん古かった。10年前か。でもそれなりに面白いところも。日本人の英語下手が文化の違いからきているとは面白い説。 ☆メモ good morningは略で、お別れにも使用/AM11:00は英語的に間違い(いい曲だけど)イレブンPMもうないけど正しい/live、vivre(仏)、vivir(スペイン)、vivo(ラテン)、サールダ(韓国)は「住む、生存する」だが、日本語の「住む」は=「済む、澄む」へー!2014/06/26

羊の国のひつじ

3
日本語が感覚的な言語というのには同感。言語の違いってただ語順や単語が違うだけではなく、世界の切り取り方が違うからそれが大きな違いになるんだなあ。日本人ってオノマトペがあることから感性豊かで繊細な言語だなと感じたし、それは誇りにも思った。しかし英語習得への道は長いことがよく分かって悲しい(笑)英語を使うには普段から物事を論理的に考える習慣が必要。それとどの言葉が和製英語か知っておく必要性も高いなー花の万博会場での和製英語には笑った!それと日本人が自発(自然的展開)に価値を置いているという話も興味深かった。2014/10/03

こめんぶくぶく

2
20年前の初版。それを念頭に置いて読んだ。昨今、世間の大学生や一部社会人はtoeic トーイックと騒いでるし、英語学習熱は益々上がってはきてるよね。でも例えば子どもたちはどのくらい力をつけてきているんだろう…と思うとやっぱり疑問。2020年の大学入試制度改革に向けててちょっと変わるかなぁ...個人的には日本語も英語も大好きなんで、興味深かった。でもそんなに力入れて、例文オノマトペを英訳しなくてもいいんじゃない?っという感想。どっちも各々の文化や空気を背負って表現されている個性的な言葉だから...2016/06/23

アルゴン

1
★★★★  日本語と英語の比較から日本人と欧米人の考え方・土台の違いを見れたことは有用でした。いまだに日本人が英語ができていないことが問題視されているように思いますが、実際のところどれほどまでに外国語ができなければいけないものなのでしょうか。言われていること、ならびにお上含めてみんなのやっていることが数十年前から変わらないことを見ると、案外必要ないのかもしれませんね。2015/07/05

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