感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
■■■(伏せ字)
0
図書館書庫にて発掘。チトー存命中の出版で、在りし日のユーゴスラヴィアが紹介されている、今となっては貴重な本。国内各勢力の対立関係や周辺国との軋轢がニュートラルに解説されており、基礎知識を得るには内戦以降のバイアスに満ちた解説本を読むより有用かもしれない。共産主義がまだ息をしている時代の本でもあり、ソ連(!)の動向が活写されていたり歴史の流れを振り返る楽しみもあった。中共が四人組以降ユーゴに接近し市場社会主義を学んでいったのは、のちの韜光養晦、改革開放路線につながっていく大きなストーリーでハァハァしたw2022/01/01