中公新書<br> フィレンツェ - 初期ルネサンス美術の運命

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中公新書
フィレンツェ - 初期ルネサンス美術の運命

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  • サイズ 新書判/ページ数 219p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121001184
  • NDC分類 702.37

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きくらげ

13
フィレンツェでの初期ルネッサンスの興隆と衰退についてまとめられている。メディチ家の支配体制やコンクールや工房など、個々の作品分析というよりは政治・文化の面からも新たな芸術の潮流の背景を解き明かす。力ある工房が初芸術のどの分野でも対応できていたために「万能の天才」も生まれえたこと、市民が高い眼識を備え批評が活発であったゆえに逆説的に世間の趣味を超える天才は受容されづらかったこと、厳しい写実主義の潮流一枚岩でなくその最中にも市中ではゴシック的な工芸的な装飾性が持て囃されていたこと、など指摘は興味深い。2025/01/27

れなち

9
ルネサンスが花開いた街、フィレンツェの黄金時代(1400年代)を芸術の視点から描いた本。銀行家で、徹底的に名よりも実をとる「祖国の父」コジモ・ディ・メディチが、芸術振興の最大のパトロンだったり、ルネサンス的=ヒューマニズム的と言っても、絵画の題材は結構キリスト教的なのが興味深い。こうして見ると最盛期と言われるロレンツォ・ディ・メディチの時代も、コジモが育てた芸術家たちを切り売りして生き永らえたような気がしなくもない。1966年の本だけど古さを感じさせず、この本のおかげでフィレンツェ旅行を2倍楽しめた。2021/09/19

chang_ume

9
フィレンツェはなぜ、盛期ルネサンスに到達できなかったか。重大なテーマに踏み込んでいます。フィレンツェ現地を歩くと、ロマネスクとゴシックそしてルネサンスの表象が連続的で、明確な様式区分が意外とむずかしく感じる。おそらくこの感覚が本書の背景にもあって、工芸的な装飾性を特徴とするフィレンツェの中世ゴシック要素の中から、「新様式」である初期ルネサンスが生み出されたからこそ、後にローマなどで開花した盛期ルネサンスへと単線的に向かわず、歴史の「反作用」としてフィレンツェ・ルネサンスは後退・没落したという見通し。2020/02/13

馬咲

5
15世紀フィレンツェの繁栄と衰退を、多くの優れた芸術家を輩出した芸術文化面から叙述。芸術活動に対する認識を小手先の技から人間精神を表現する知的活動へと変えた新プラトン主義の受容、メディチ家のような政治力を持ち学芸にも理解のある有力なパトロン、市民の様々な造形依頼に対応すべく多芸な芸術家を養成したアトリエシステム等の要因から、フィレンツェでは芸術家の社会的地位と求められる知的教養の水準が高まった。レオナルドに代表される「万学の天才」的芸術家像の背景、時代の要請に対する芸術家達の努力への想像を掻き立てられる。2024/01/05

さきん

5
トスカーナ地方に旅行する前にルネサンス勉強の一環として読んだ。おかげさまでフィレンツェを中心としたルネサンス文化の流れを理解できた。2015/07/08

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