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出版社内容情報
琉球王国末期。1846年に来琉し、54年にペリー艦隊とともに去るまで約8年間、琉球に滞在したユダヤ人宣教師・ベッテルハイムは、キリスト教布教のため、連日、那覇を中心に歩いた。本人の日誌および書簡、琉球王府の史料などを糸口に、相次いだ異国船来航と対外交渉に追われた琉球の歳月をたどる。
ベッテルハイムは1811年ハンガリー・ブラチスラヴァ生まれのユダヤ人。イタリアのパドヴァ大学で医学を修め、エジプト海軍およびトルコ軍隊で軍医を経験。トルコで英国国教会宣教会に出会い、1840年キリスト教徒になる。「琉球海軍伝道会」の公募に応じ、琉球へ向かった。
当時の琉球は薩摩藩により幕藩体制の下に置かれていたが、一方では中国との冊封関係も維持。困難な国家運営を余儀なくされていた。アヘン戦争(1840‐42)を契機に、欧米列強の圧力は高まり、東アジアにおける国際秩序は再編成過程に入る。アヘン戦争以後、異国船の来航件数は急増し、琉球も対外的危機にさらされていく――。
幕末の琉球のおかれた複雑な状況を織り込みながら、ベッテルハイムの日誌に記録された琉球の生活や庶民の暮らしぶりを紹介し、19世紀半ばの琉球をよみがえらせる。
【目次】
内容説明
琉球王国最後となる首里城大工事が行われていた1846年、ひとりのユダヤ人宣教師が那覇に上陸。ペリー艦隊とともに去るまでの8年にわたる詳細な日誌から、相次ぐ異国船来航に揺れる琉球の姿が浮かび上がる―日本開国前夜、大海原を行き交い、数奇な運命をたどった宣教師と漂流民の物語。
目次
第一章 落日の琉球王国を歩くストレンジャー
第二章 ベッテルハイムの遍歴、海をわたる宣教師たち、漂流民
第三章 「琉球口」を警戒せよ―キリシタン禁制と琉球
第四章 フランスとの交渉、宣教師に翻弄される琉球
第五章 ベッテルハイムの那覇―琉球人の暮らし
第六章 船が運んでくる―ジョン万次郎、アメリカの思惑、苦力たち
第七章 ペリー艦隊と琉球―首里城入城からボード事件まで
終章 それぞれのはるかな旅路
著者等紹介
与那原恵[ヨナハラケイ]
1958年東京都生まれ。2014年、『首里城への坂道―鎌倉芳太郎と近代沖縄の群像』で第2回河合隼雄学芸賞、第14回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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