出版社内容情報
小林秀雄は何をどう見ていたのか。批評眼が冴えわたる小林の言葉を選び抜き、江藤が丁寧な解説を施した名言+随想集。解説・平山周吉
内容説明
小林の名言と江藤の随想による、精神と批評とに関する四十三章。幻の連載コラム、初の書籍化。
目次
小林秀雄の眼(「栗の樹」と記憶;歴史ということ;女と成熟;「近代化」と不安;人生の「かたち」 ほか)
小林秀雄をめぐって(小林秀雄の肉声;小林秀雄没後十年;批評という行為―対談 西尾幹二/江藤淳)
著者等紹介
江藤淳[エトウジュン]
1932(昭和7)年、東京生まれ。文芸評論家。慶應義塾大学文学部英文科卒業。56年刊行の『夏目漱石』で新鋭批評家として一躍脚光を浴びる。69年末から約9年にわたり毎日新聞の文芸時評を担当。主な著書に『決定版 夏目漱石』『漱石とその時代』(菊池寛賞、野間文芸賞)『小林秀雄』(新潮社文学賞)など。99(平成11)年、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Nobuko
54
文芸批評家、江藤淳が連載した小林論から。「小林秀雄の眼」全四十三章。難解とされる小林秀雄の名文から一節を引用し、江藤淳がわかりやすく解説している短いコラム。人間関係についても、小林秀雄が描くと味があるなぁ…なんて思います。さらに江藤淳の思考が加えられ深くて読んでいて気持ちがよくなる。良い意味で、何度も寝落ちした。心を鎮めたい時に読みたい感じ。2021/06/26
んぬ
1
小林秀雄の名文句とともに綴られた、江藤淳のエッセイ集。後半の西尾幹二との対話は江藤淳の方がやや劣勢。知識人同士が相容れない感じは読んでて笑ってしまった。前も思ったけれど、個人的には江藤淳は水があわないので、素直に小林秀雄を読むことにする。西尾幹二もちょっと読みたい。2021/03/12
神谷孝信
0
両巨匠の評論に関して、難解部分も多く、読書は途中迄とした。22021/04/24