出版社内容情報
幡 大介[バン ダイスケ]
著・文・その他
内容説明
着服した御用金で公領の大水を見事引かせた隠密廻、八巻卯之吉がついに江戸に凱旋。震え上がる悪党をよそに久々の吉原を満喫する卯之吉だったが、一方で花のお江戸の奇妙な変化に気付く。なぜか砂糖が出回らなくなっていたのだ。さらに商家の蔵だけが燃え落ちる不審火が次々と発生し、卯之吉の尋常ならざる好奇心にも火がつく。累計五十万部突破、無敵の超絶面白シリーズ!
著者等紹介
幡大介[バンダイスケ]
1968年、栃木県生まれ。武蔵野美術大学造形学部卒業。テレビ局嘱託職員、CM製作会社に勤務。1995年、文筆業に転じフリーライターとして活躍。2008年、「天下御免の信十郎」シリーズ(二見時代小説文庫)で時代小説作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
116
大富豪同心「卯之吉江戸に還る」18巻。卯之吉さん、江戸に戻ってきてもやはり豪遊とくねくね踊りで事件が解決するので面白いですね。2016/07/18
sin
62
関八州での遊山…否!お役目を終えてお江戸に戻った卯之吉だが、江戸の町では連続しての謎の小火騒ぎ、影ではまたぞろ若年寄信濃守と薩摩の隠居の悪巧みが仕掛けられて、かたや砂糖不足で甘味どころか食料の保存にも影響が出る始末で庶民の不安を煽って果ては打ち壊し騒動までに至る。庶民の困窮を見かねてか?卯之吉は遥か新潟湊に駆けつける!2022/01/31
はにこ
55
卯之吉、やっと江戸に帰還。今度は江戸の不審火と砂糖の値段高騰。なよなよしながらもしっかり運を使って解決。黒幕達はかなりの痛手だけどまだ引き下がらないのでは??今回は美鈴の活躍が無くて残念。卯之吉はいつもながらなよなよだけど、銀八がかなりまともになってきてる。また間の悪い銀八のよいしょも聞きたいねw2021/09/28
yamatoshiuruhashi
48
シリーズ18作め。江戸の時代に砂糖がそれほど重大な役割を担っていたとは知らなかった。昔は甘味は貴重品だと思っていたが、一大消費地であった江戸ではそれなりに流通していたのだ。だからこそ「饅頭怖い」などという落語も成立したわけだ。エンタメに特化した軽い小説に時代考証の妙が重なり今回も満足。既刊はあと11冊。2023/09/15
ルチル
29
コツコツ読んでるこのシリーズ。日の本一の悪徳商人、徳右衛門の孫贔屓ぶりを読むのが大好き。これからもどんどん贔屓してほしい。そして卯之吉にはどんどん小判をばら撒いてほしい(私のぶんまで)。2022/05/17