出版社内容情報
徳川家康と嫡子・信康、織田信長と嫡子・信忠――。偉大な父を持つ後継者と天下人との相克を横糸に、「本能寺の変」までの徳川(松平)家と織田家の連携と因縁を縦糸に紡ぐ、骨太な戦国ドラマ。読売新聞オンライン人気連載、待望の書籍化!
【目次】
第一部「夢の天下」 徳川家康
序 章
第一章 夢の始まり
第二章 苦難の舟出
第三章 動くべきとき
第四章 当主として
第五章 危難の日々
第六章 夢の果て
終 章
第二部「幻の天下」 織田信長
序 章
第一章 夢の始まり
第二章 混迷する西
第三章 ひとときの休息
第四章 継承の始まり
第五章 坂の途中
第六章 見えた頂
終 章
内容説明
徳川家康の嫡子・信康、織田信長の嫡子・信忠―。偉大な父を持つ後継者と天下人との相克を横糸に、本能寺の変までの両家の連携と因縁を縦糸に紡ぐ、骨太な戦国ドラマ。
著者等紹介
上田秀人[ウエダヒデト]
1959年大阪府生まれ。大阪歯科大学卒。97年小説CLUB新人賞佳作。2001年作家デビュー。歴史・時代小説を中心に活躍。単行本『孤闘 立花宗茂』(中央公論新社、のち中公文庫)で第16回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とん大西
126
『麒麟がくる』を挟んでの読了だったので、人物像や世界観が少々錯綜ぎみになってしもうたょ(^o^;)。主人公は王道中の王道、家康と信長、ときは桶狭間から本能寺まで。両雄の勃興期から成り上がりのプロセス。成功者は結果論。葛藤に懊悩に右往左往。それは一武将として、家長として、人の親として…。耐えるばかりできゅうきゅうしている家康は再来年の松潤家康のイメージかもしれません。ところで、本作の光秀は『麒麟』とは程遠いのんびりやさんでした。それでも本能寺の変は暗躍すべき人が暗躍して…うん、巧みでしたね。2021/02/07
ポチ
52
あまり目新らしさは感じなかったが読み易く、信長・家康を知りたい方には、こんな見方もあると思わせてくれる作品。2021/02/16
雪月花
30
上田秀人氏の著書は初読み。戦国時代に興味があるのと大河ドラマ『麒麟がくる』の影響もあり、織田信長と徳川家康にスポットが当たるこの作品を今読めたことは良かった。第一部「夢の天下」は家康を第二部「幻の天下」は信長を描き、夢と幻で『夢幻(むげん)』というタイトルになっていることがわかる。どちらの部も本能寺の変で始まり本能寺の変で終わる構成。武将たちの名前が「織田左近衛権中将信忠」というふうに官位も入れて書かれるので、読みにくい傾向があるが、じっくり読むと勉強になる→2021/01/30
ガットウ
22
★★★3.8点。真正面から家康と信長を描いていて、今更な所もありますが、文章も読みやすく結構楽しめました。2021/02/12
mitubatigril
8
信長と家康の両武将がいかに本能寺の変に辿り着くまでを描いてある。最初は今更感の家康に信長の越し方が少しつまらなく思っていて家康の方はちょっと腹黒家康の片鱗があったが特に新しいは感じなかったが信長の方は最初こそ定説に沿ってる感じがするけど息子との関わり方など少しは新しい感じだったけど本能寺が近づいて来ると中々の説にワクワクして成る程そうきたかと思えニタニタしてしまいたくなる。 近衛前久恐るべし。2022/05/16