出版社内容情報
2016年7月、トルコで不可解なクーデター未遂事件が起こった。政府は「首謀者」を名指ししたが、世界は不信を深めている。漂流を始めたトルコの行方とは。世界情勢を背景に広い視野で考察。
内容説明
トルコがどのようなプロセスを経て変容してきたかをつぶさに見ていくことは、世界中で起こっている「強権政治の台頭」やムスリムの人々の「イスラム回帰」を読み解く鍵となる。現地取材と最新情報で世界の行方を展望する。「ニュー・ノーマル(新しい常態)」に突入した世界をどう読み解くか。
目次
第1章 クーデター未遂事件―二〇一六年七月一五日
第2章 二つのトルコ
第3章 さらに進むエルドアンの強権政治―クーデター未遂事件への序章
第4章 トルコの外交―冷戦から第二の冷戦へ
第5章 米中覇権戦争の中のトルコ
第6章 米中覇権戦争が熾烈さを増す中、トルコで起こっていたこと
第7章 今後の世界
著者等紹介
松富かおり[マツトミカオリ]
ジャーナリスト。前ポーランド大使夫人、前イスラエル大使夫人。旧姓、有村。1959年、鹿児島市生まれ。東京大学文学部社会心理学科卒業。1983年から1999年までTBSで、記者、キャスターを務める。代表番組は、「筑紫哲也ニュース23」「朝のホットライン」など。1999年、夫である松富重夫の赴任に伴いニュージーランドに。同地のヴィクトリア大学にて「国際関係学」の修士号を取得。2014年、イスラエル大使夫人として、日本とイスラエルの交流に尽力し、IWCI(インターナショナル・ウイメンズクラブ・イスラエル)の終生名誉会員に。2016年からポーランドに滞在し、SHOM(大使の配偶者の会)会長として70を超える大使館をまとめ、「2017年国際チャリティ・バザー」を主宰。2018年帰国、ジャーナリスト活動を本格的に再開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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