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内容説明
「ゆとり教育」と「学力低下」の間で迷走を続けている教育改革の鍵は、教師が握っているにもかかわらず、そこがほとんど手付かずのまま放置されている。なぜか? そこにはどのような力学が働いているのだろうか。著者は公私立高校の教師や管理職を歴任し、塾・予備校の管理・運営に責任者として携わり、今なお教育NPOに関わるなど、教育のあらゆる局面に立ち会ってきた。教育委員会や教員組合、PTAとの関係なども含めて、不透明な教師社会の実態を解明し、ラジカルではあるが実現可能な改革案を提示する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
23
公立の学校における先生方のポジションが理解できた(もちろん、この限りではないだろう)。教師評価システムというのは賛成。ルーティンでなく、つねに勉強をすることで生徒児童にわかりやすい授業を提供するのが教師の役目のひとつ。閉ざされた学校、閉ざされた教室の中の授業ではなく、もっとオープンに、忌憚なく意見交換できる場が学校であってほしい。2014/04/08
Humbaba
2
学校教育は現在様々な問題が俎上に上がっている.しかし,学校教育の根幹を握っている教師本人に対しては,そこまで議論がなされていない.教師という存在は,評価にさらされておらず,そのため自浄作用が働きにくく,切磋琢磨しようという感情が浮かびにくい構造になっている.2010/11/17
roku7777
1
あり。まず「営業」をしろとはまさにその通り。教職だけは「お客様第一主義」ではないということにダメな教員は気づいてない。そして御託を並べたがる。2018/11/19
もん
1
今まで自分が持っていた考えとは逆の考え方だったので、自分の考え方を相対化できる点で役に立ちました。さらに、現場ではやはり組合や教育委員会など子どもから離れたところで様々な問題を抱えていて、やはり原点は子どもとの関係に戻らないかんと思います。ですが、やはり組織とはそれだけに気を払うことはできないのかもしれませんね。2009/12/07
sktin8
0
「教師は子どものサポーター」。この言葉は、中々聞かれないものである。制度面に関しては、法的拘束力がなければ、中々実現されることは難しいだろう。2014/09/16