出版社内容情報
新宿の街に巣くう毒虫どもを仕置きするという「歌舞伎町セブン」。その彼らの元に舞い込む依頼とは……。
「復讐」という言葉を借りて、数々の人間模様を目の当たりする彼ら。そのとき「歌舞伎町セブン」のメンバーはどう動くのか。新メンバーも加入し、不気味で謎めいた巨大組織「NWO」もまた、動き出す! シリーズ最新作。
誉田哲也[ホンダテツヤ]
著・文・その他
内容説明
他人の人生を踏みにじり、生き血を吸う毒虫ども。享楽と喧騒の中に垣間見えた奇妙な友情。愛すれば愛するほど、壊れていく男と女。歌舞伎町には、この街なりの秩序というものがある。法では裁けない非道、そして現代の卑しき心の病魔を始末する。それが、伝説の歌舞伎町セブン。
著者等紹介
誉田哲也[ホンダテツヤ]
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。映像化された作品も多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
362
誉田 哲也は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。『ジウ サーガ』シリーズも読み続けています。 http://www.chuko.co.jp/special/jiusaga/ 今回は連作短編集、軽い感じで、IWGP歌舞伎町アダルト版といった感じでした。次回は、ヘビーな長編を期待しています。2019/02/22
いつでも母さん
232
連作5話。どの話も面白く読んだ。無罪又は死刑!なかでもシンちゃんが出だしの話が良かった。いや、良かったって言うのもなんだが・・誉田さん、次は東と陣内が絡む話を長編でお願いしたい。そしてその時はセブンのメンバーに土屋昭子も何とかして頂きたい。これ以上ジンさんと絡ませたくないのだ!2019/02/10
utinopoti27
171
ストロベリーナイトでお馴染み『姫川玲子シリーズ』と並んで、誉田作品の根幹を成す『ジウ・サーガ』。本作は、歌舞伎町の秩序を蹂躙する、法では裁けない悪を闇に葬る仕事人たち「歌舞伎町セブン」の活躍を描く短編集だ。ストーリーは、やや陳腐な勧善懲悪ながら、ジウ三部作の系譜を色濃く匂わすキャラたちの活躍が、ファンにはたまらない。そしていよいよNWO(新世界秩序)との対決の時が迫る。ガンテツが、東が、ひょっとしてあのキャラも参戦したりして・・。全ての構想は作者の胸の内、次回はじっくりした長編を待ちたいものだ。2020/02/21
nobby
148
コラボ作品『Noir』を経てのシリーズ③は短編集。5人のメンバー各々の視点から〈歌舞伎町セブン〉の活動が描かれる。一人欠けてはセブンは成り立たない…そのポリシー崩すことなく電光石火の新メンバー加入!その意外な人選に驚くも早速の活躍に思わず納得♬各篇ともにグロさは強烈ながら、あっさりとした展開も悪くない。人物それぞれにスポットあててくれるのは完全に復習モード(笑)ちょっとミサキのキャラがとんでもなく凶暴、いや壊れているのが気になるけど…きちんと最後にNWOに東さんやカツマタまで目にすれば続編気になるばかり!2022/03/31
修一朗
139
「ノワール」以来3年ぶりの歌舞伎町シリーズは少しずつ思い出しながら読みましたよ。前作までの’巨悪に挑む7人組!’から一歩引いて,’歌舞伎町の必殺仕事人シリーズ!’に徹した短編集だ。TVドラマ放送版シリーズってところだ。長編に比べたら悪党も小粒なのは否めないけども,これで新しく7人組がそろったし巨悪に挑む準備が完了だ。シンちゃんの加入は大きいねぇ,これで誉田さん得意のグロイ殺しもOKだ。いよいよ次は極左と戦う長編(劇場版歌舞伎町セブン)でしょうなぁ。2019/03/14