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Inside histories
アッバース大王―現代イランの基礎を築いた苛烈なるシャー

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  • サイズ A5判/ページ数 429p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120043543
  • NDC分類 288.492
  • Cコード C0023

内容説明

大量処刑や反乱の弾圧で、シーア派宗教指導者による権威の保障と強力な中央集権体制を実現したアッバース一世。「大王」の生涯とその影響を、資料を駆使して描破する。

目次

シャー・アッバースが受けついだもの―シーア派国家の誕生
動乱の少年時代と権力の掌握
アッバースの統治
ウズベク族からのホラーサーン奪回
シャー・アッバースに仕えたイギリス人冒険家
攻撃に次ぐ攻撃―ホラーサーン、ペルシア湾、オスマン朝への挑戦
アッバース、オスマン朝軍を駆逐す
ヨーロッパの同盟者を求めて
ペルシア湾岸への圧力、集団強制移住と息子の殺害
イギリス=イラン同盟軍の勝利―ホルムズ島占領
最後の勝利―カンダハールとバグダードの制圧
使節の確執
イギリス大使とアッバースの崩壊
アッバースという人物
シャー・アッバーズの宮廷
王座とモスクの同盟
商人王
シャー・アッバースと芸術
アッバース以降のサファヴィー朝

著者等紹介

ブロー,デイヴィッド[ブロー,デイヴィッド][Blow,David]
ケンブリッジ大学で歴史を学び、ロンドン大学東洋アフリカ学院でイラン民族を研究。1968~69年にかけてテヘランのBritish Institute of Persian Studiesの副会長を務めた後、BBC Persian ServiceやBBC World Serviceで報道に携わる。ベルリンやウィーンの特派員として、BBCほかThe Timesなどに寄稿

角敦子[スミアツコ]
1959年、福島県会津若松市に生まれる。津田塾大学英文科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キョウラン

11
アッバース大王の存在をこの本で始めて知った。自国の経済発展のためにはキリスト教国でも関係なしで関係を結び伝統や慣習にとらわれない点はすごく好感がもてるんだけど裏切り者や敵対者には容赦がないあたりは怖い。なんか結構矛盾した王様で織田信長に近いかなって思ったけどちょっと違うかなあ。似てるっちゃ似てるけど。むしろグイン・サーガのイシュトヴァーンに似てると思ったwしかし首都イスファーンとかが出てくるとアルスラーン戦記あたりを思い出してニヤリ。やっぱ英雄戦記ものは面白いっすね。2012/07/29

ポルターガイスト

2
類書がなかなかないため近世イラン史のいい勉強にはなる。意外と西欧諸国と近かったり,国内で異教徒のアルメニア商人が活躍していたり,奴隷的立場の軍人が重宝されたりと,オスマン帝国との類似性が見られるのが印象的。この本は5年くらい前から積まれていた。関東に出たとき読もうとして挫折した記憶がある。いまなら読めると思って再チャレンジしたがとにかくクドい。先行する本がない以上仕方ないしこの長さには意義もあるのだろうが,半分でいい。2020/05/23

MUNEKAZ

2
サファヴィー朝の最盛期を築いた王の評伝。敵対者や身内への苛烈な処置も印象的だが、同時にサファヴィー教団と他のシーア派との関係や民衆からの支持を重視する姿勢など統治のバランス感覚にも優れた人物のように思えた。西欧諸国との外交にも多くページを割いており、オスマン朝打倒のために現実的な外交を展開する王の姿が描かれているのも面白かった。2016/07/03

oDaDa

2
伝記というよりは、前半にサファヴィー朝の歴史、後半にアッバース大王がどういう人間なのか考察するといった内容。重厚、綿密な内容で面白かったけど、翻訳者が無名で専門家らしからず、サファヴィー朝イランといえばのあの先生はどういった心境でこの出版を眺めていたんだろうかということが一番気になりました(笑)2013/11/11

naoto

0
アッバースって名前だけど、アッバース朝とは関係ないみたい。サファビー朝ペルシャの王で、17世紀だから意外に最近。南西アジアの歴史は弱いんで、もっといろいろ読んでいきたい。2016/01/08

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