出版社内容情報
十四世紀、またたく間に欧州人口の三分の一を奪った史上最悪の疫病。各種資料から、その恐怖を驚くべき緻密さで再現し、新型感染症の流行が囁かれる現代に過去からの警鐘を鳴らす。
内容説明
一三四七年秋、世界の終焉を告げる船がシチリアにたどり着いた―またたく間に欧州人口の三分の一を奪い、「大いなる死」と呼ばれた疫病の恐怖を、驚くべき緻密さで再現。
目次
オイメダム―さまよう病
「やつらは怪物だ、人間ではない」
恐怖の跫音
シチリアの秋
ヴィラーニかく記せり
テンプル騎士団総長の呪い
新しいガレノス医学
死という日常風景
頭を西に、足を東に向けて
ユダヤ人大虐殺
「ああ、信仰薄き者たちよ」
始まりの終わり
著者等紹介
ケリー,ジョン[ケリー,ジョン][Kelly,John]
ボストン大学を卒業後、ニューヨーク大学で修士号を取得。科学・医学ジャーナリストとなり、各種雑誌に寄稿する傍ら、大学時代から興味のあったヨーロッパ史の研究を続ける。9冊の著書があり、Three on the Edge:The Stories of Ordinary American Families in Search of a Medical Miracle(Bantam,1999)は物語のように読めるノンフィクション作品として高く評価された。妻である作家のシーラ・ウェラーとともにニューヨーク在住。息子と娘、二人の孫がいる
野中邦子[ノナカクニコ]
東京生まれ。多摩美術大学絵画科卒業。出版社勤務の後、フリーの編集者を経て、現在は英米ノンフィクションの翻訳に従事。翻訳グループ牧人舎所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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