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祭りのゆくえ―都市祝祭新論

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  • サイズ B6判/ページ数 207p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120039195
  • NDC分類 386.1
  • Cコード C0039

出版社内容情報

イベント化する祭りはどこへ行くのか。祇園祭、ねぶた、阿波踊り、よさこいなど、全国の都市祭礼を切り口に祭りの今後を考える。

内容説明

日本人の心のよりどころ?生産や生活の共同が失われた都市にあって、祭りはなぜ必要とされるのか―。祭りをとおして見えてくる、現代社会の一断面。

目次

序章 都市のマツリとはなにか
第1章 東京の阿波オドリ
第2章 伝播するネブタ
第3章 模倣を拒む博多山笠
第4章 日立風流物とエイサー
第5章 進化するYOSAKOIソーラン祭り
終章 都市マツリはどこへ行くのか

著者等紹介

松平誠[マツダイラマコト]
1930年(昭和5年)、東京に生まれる。京都大学文学部卒業。日本ユニバック(現・日本ユニシス)勤務ののち、立教大学教授、女子栄養大学教授などを歴任。専攻、生活文化論。文学博士。主な著書に、『都市祝祭の社会学』(有斐閣、第16回今和次郎賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mimm

1
かつては土地神等と結びついての祭りというかたちだったのだと思うけど、生活が都市的になり、祭りの意味もスタイルも、そして根本的な意味さえ変貌していってる。その変化をいくつかの代表的な祭りを用いて追っている一冊。ハロウィンとかどうなんだろう。範囲が広範になりすぎるかな。もう今の祭りは楽しければいい、商戦の起爆剤(町おこしあり)的な意味しか残ってないんじゃないかと、失礼ながら思ってしまうかも。2017/11/05

ゲニウスロキ皇子

0
祭祀系の本は煩雑で、非常に読み辛いことが多々あるけど、本書は大変わかりやすい。それに肥大化する都市で人々がいかに祭りを受容し、発展させてきたのかということが、その限界と併せて動的に描かれており参考になること大。2010/05/27

10畳

0
ムラからマチへ。祭の性格と変遷。阿波おどり、ネブタ、博多山笠、エイサー、よさこいの5つの祭と都市の関係を取り上げている。他に模倣を許していない博多山笠が北海道の芦別にそっくり移植の企てにしてやられた件は面白い。「ウツス」という発想は、歴史的に他の分野でもありそう。 この概念は覚えておきたい。 2022/05/18

おこめ

0
読みやすかった。 ねぶたや山笠、阿波踊りが本家から分家に分かれるまで、縁のない地へ伝播していく過程を、その祭り自体の簡単な歴史を交えながらまとめられている。 地縁が薄れた今の都市で求められる祭りは、カミがおらず、「スル」ものと「ミル」ものしかいない。さらに、受け入れられやすいのは「スル」ものではなく「ミセル」もので、「ミル」側が優位な構造になっている。また、逸脱を許すものでないといつかは限界をむかえることになる。言い換えると選択可能性が大きいものが必要とされているのだと思った。2020/05/07

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