内容説明
“歩く人”漱石の描いた街は、新鮮で、濃密で、豊潤で、深い魅惑に満ちている。歩いてみよう。そして、自分だけの魅力的な街をみつけよう。
目次
早稲田、神楽坂
浅草、両国
神田駿河台、神保町
小石川、白山
本郷、上野
千駄木、根津
松山、道後温泉
熊本、小天温泉
著者等紹介
井上明久[イノウエアキヒサ]
1945年東京生まれ。作家。早稲田大学講師。1967年慶応義塾大学経済学部卒業。河出書房新社、中央公論社を経て現在にいたる
薮野健[ヤブノケン]
1943年名古屋生まれ。画家。二紀会理事。早稲田大学芸術学校教授。早稲田大学大学院文学研究科美術史修了。1970~71年、マドリード・サン・フェルナンド美術学校プロフェソラードで学ぶ。安井賞展佳作賞、二紀展文部大臣賞などを受賞。武蔵野美術大学教授を経て現職
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感想・レビュー
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マカロニ マカロン
11
個人の感想です:B+。文章とイラストマップで漱石の住んだ場所、通った病院、小説の舞台となった町などが紹介されている本。御茶ノ水駅聖橋側のニコライ堂の隣に、漱石青年が通って「可愛らしい女の子」を見そめた井上眼科が立派なビルになって現存している。一方その近くにあった漱石、津田(『明暗』)が痔の治療に通った病院はなくなってしまった。そんな漱石の痕跡を探しながらの町歩きは楽しい。本書には松山と熊本も掲載されており、この本を片手に『坊っちゃん』の愚陀仏庵、松山中学校、城戸屋旅館跡(現ビストロ)などを訪れてみたい2023/11/28
あらあらら
1
夏目漱石の熊本における史跡散策後に図書館にて復習2022/10/15
Gaudi
1
聖橋の上から檸檬を投げたら、快速電車は驚くでしょうか。 谷の底に沈んだ御茶ノ水駅を上から見下ろして、そんなことを考えたことも。 東京の街を時間をかけて歩いてみたいです。2019/05/27