内容説明
日本国憲法を生み出した力はどこにあったのか。GHQと日本政府の枠を超えて国内諸勢力、米国、アジア太平洋諸国を視野に入れ、戦後民主主義を出発点から捉え直す。
目次
1 模索のはじまり
2 民権思想の復権―さまざまな民間草案
3 囚われたる法学者たち―憲法問題調査委員会
4 密室の一週間―GHQ案の起草
5 第2の「敗戦」―「押しつけ」とはなんであったのか
6 日本化への苦闘
7 嵐に立ちむかうマッカーサー
8 日本化への綱引き
9 9条「芦田修正」の深層
10 すみれ咲く5月―新憲法の普及者たち
11 吉田茂の反撃
12 忘れられた「その後」