出版社内容情報
文学部2年の織辺玲(おりべ・れい)は、配信アプリで人気のイケメン陰謀論者・ユイリに高額投げ銭をしている友人を案じ、やめさせる方法を大学図書館で調べていたところ、
立ち入り禁止の閉架書庫の中に奇妙な空間があるのを見つける。ふかふかのラグマットに、たくさんの本、なぜか湯気を立てている肉まんも――!?
訝しんで近付くと、背後から「見た……?」と不気味な声が。振り返るとそこにいたのはボサッとした黒髪の、色白痩身の男性だった。
驚く玲に、彼は、「積んであった本のタイトルは?」など、奇妙な質問をしてくる。
なんと彼は、文学部心理学科の准教授・有島雨月(ありしま・うげつ)だった! 閉架書庫を自分のランチ場所にしていたようだ。
やたら不愛想な彼に戸惑う玲だが、心理学の准教授ならば渡りに船。
友人を助けてほしいと訳を話すと雨月は興味を示し、一緒にユイリ主催のイベントに参加することになったのだが――。
「え? 有島先生、催眠術使えるんですか!?」
「はあ? そんな非科学的なもの、この世に存在しません。催眠術なんて、この世には……」
「……なんで君だけ、全然かからないの」
「あはは! 有島せんせー、玲ちゃんに興味津々なんだってさ」
やがて玲は知ることになる。有島雨月の大きな秘密と苦悩を。そして彼が追い求めてやまない「誰か」の存在を。
自分の持つ「不思議な力」を利用しつつも憎んでいるクセ強准教授・有島雨月と、好奇心旺盛な天真爛漫女子・織辺玲。
新・凸凹コンビが科学と非科学の力で謎を解く、心理学×催眠術×現代ミステリ!
内容説明
大学生の織辺玲は、図書館で調べもの中に、閉架書庫の中に奇妙な空間を見つける。次の瞬間「見た?」という低い声と共に背後から現れたのは文学部心理学科の准教授・有島雨月。驚く玲に雨月は意図不明な質問を重ねる。実は彼は催眠術「らしきもの」が使え、玲の見たものを聞き出そうとしたが、玲には全く効かなかったのだ。こうして雨月に興味を持たれた玲だが、彼女にも雨月に相談したい悩みがあり…。凸凹コンビの心理学ミステリ!
著者等紹介
奥野じゅん[オクノジュン]
3月28日生まれ、神奈川県川崎市出身。2020年、第6回角川文庫キャラクター小説大賞優秀賞を受賞し翌年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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佐島楓
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=emy=