出版社内容情報
小林秀雄/講演
「私は物知りインテリを嫌い抜いています。どうして、“人生の不可思議”に謙虚に対処しないのだろう」――あえて世に問う衝撃と感動の不滅の声。CD版。
発行形態:新潮CD
判型:[2CD]118分
ISBN:978-4-10-830133-7
発売日:2004/01/20
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yapipi
20
小林秀雄氏の文は難解ですが、その講演は落語みたいな語り口でとても親しみが持てます。この公演集で一番興味深かったのは柳田國男の話。おばあちゃんの祠に宿る魂の話です。そこから私が学んだ大切なことは、著者や登場人物に寄り添い、そして信じること。その時代や国、性格と生活、考え方や価値観、学問や知識、環境・・本を読むときはそこにできるだけ近づかなければ共感が薄くなる。間違っても今の時代の知識や価値観で理解し断罪してはならない。私にとってこれはコペルニクス的転換でした。小林氏から学んだことは私にとってとても大きい。2025/09/07
ジャズクラ本
13
◎論理性と統計を身上とする技術の世界を生業としてきた僕を毎回毎回全否定してくれる。それでいて終いには納得させられてしまうのだから、ここまでくると逆に気持ちがいいくらい。この巻は「信ずることと考えること」と題して、一般には科学で説明のつかない事象を扱って、その精神性についてトコトン掘り下げた洞察を行っている。聴いた巻号順はバラバラだが、これでこのシリーズも終わりとなる。充分に消化しきれなかったところも多々あるので、今後は再聴と書籍で自分のものにしていきたい。2020/06/10
双海(ふたみ)
9
再聴。人はなぜ徒党を組むのか。2021/05/01
カンジ
9
信ずることと考えること、か。柳田國男の話が印象的だった。祠の中にあったおばあさんの石、それを見て不思議な気持ちになる。そういう経験を、そういうものだと信じることか。不思議なことを、不思議なこととしてそのまま信じることを、確かに忘れていたかもしれない。そしてそうできれば、世界が少し変わるかもしれない。また、柳田國男が、若い頃に苦労をした、だからこそ救われた、という話も素直に感動した。2017/07/19
Ryoss
4
全集にも一応この講演の一部はありますが、買うことをおすすめします。小林秀雄、意外と声高いです。中途半端に科学至上主義になっていた自分の思考を柔軟にしてくれました。というわけで、科学に対する考え方をまた自分なりに再構築しなければならないわけですが、とりあえず『脳と仮想』(茂木健一郎著)を読んでみたいと思います。たしかこの本の一章はこの講演に対する彼なり考えが示されていたかと思います(立ち読みの限りでは)。後は、大森荘蔵などでしょうか。2011/06/19




