感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
2
新しい喜劇/居場所を探して場所になり、逆に探す主体を喪失する「赤い繭」の物語以来、主人公に起こる反転の主題はついに作品自体に及ぶかのようである。物語の中で事態が反転し、追われる者が追う者になれば、権力の格下げによって受け手は喜劇として笑うだろう。彼は受け手を反転させ、自らを笑うように促す。過去の事件の犯人を捜す推理小説がが、誰が次の被害者になるか未来を手探りする『石の眼』や、虫探しの男が虫扱いされていく『砂の女』冒頭に組み込まれる「チチンデラヤパナ」が書かれ、「赤い繭」がラジオドラマ・バージョンになる。2017/02/18
わとそん
0
まあまあ2009/11/21
-
- 和書
- 子ども その権利と責任