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新潮文庫
緘黙―五百頭病院特命ファイル

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  • サイズ 文庫判/ページ数 418p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101370866
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

十五年間、無言を貫き続ける男――その謎に三人の個性派医師が挑む。ベテラン精神科医が放つ、ネオ医学エンターテインメント!

十五年間、無言を貫き続けている、新実克己。「緘黙」としては、もはや世界レベルの症例である。新実を入院患者として受け入れた五百頭病院には、いずれも個性的な三人の医師が勤務していた。津森慎二、大辻旭、蟹江充子――彼らのうちに、新実が築いた堅固な城壁を崩せる者は存在するのか? 豊富な臨床経験を持つベテラン精神科医が描く、医学エンターテインメント。

内容説明

十五年間、無言を貫き続けているという、新実克己。「緘黙」としては、もはや世界レベルの症例である。新実をある事情から受け入れた五百頭病院には、いずれも個性的な三人の医師が勤務していた。津森慎二、大辻旭、蟹江充子―彼らのうちに、新実が自ら築いた堅固な城壁を崩せる者は存在するのか?豊富な臨床経験を持つベテラン精神科医が描く、新たな医学エンターテインメント。

著者等紹介

春日武彦[カスガタケヒコ]
1951(昭和26)年、京都府生れ。医学博士。日本医科大学卒。産婦人科医を経て、精神科医に転進。都立松沢病院精神科部長、都立墨東病院神経科部長、多摩中央病院院長などを経て現在も臨床に携わっている。’93(平成5)年発表の『ロマンティックな狂気は存在するか』で読書界の注目を集める。2006年、短篇集『僕たちは池を食べた』で小説家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

25
精神科医・春日先生によるミステリー小説。個性的な3人の精神科医が、15年間無言を貫き通す患者に、どう治療していくかを、軽快な筆致で描く。気になったのは、治療手段の一環として登場したECT。小説の場では、激しい痙攣を引き起こすように描写されたが、過去「電パチ」などと呼ばれ、患者に懲罰的に使用した経緯があるため、未だにECTは賛否両論ある治療法。巻末『著者ノート』に「現在は、‘昔ながらの’ECTは事実上施行されておりません。筋弛緩剤を併用するため痙攣は生じません」と付言してあるが、別描写の方が良かったのでは。2019/11/16

rokoroko

17
15年間身動きせず一言も発しない患者を個性的な3人の医師が交代で治療にあたる。どうすれば話ができるのか?何が原因なのか。文中に「天才外科医」はいるけど天才精神科医って?と言うのがあるが精神の病は五里霧中なのだな。フィクションなのに一気に読ませてしまう。話の中の薬剤 療法も興味があった。2020/12/16

だいだいだー

12
420pの長編であるが、えっ?これで終わり?って感じでした🐾精神科医が書きそうな内容であるものの、エンタメ感はなく、たんとんと話が進む。かと言って飽きるわけではなく不思議な本だった。2021/03/06

NOBU

10
精神病の一症例に対する三人の精神科医の治療法ルポとして興味深く読めたが、物語としては、なんだか良く解らない…。もう少しドラマが欲しいかもね。2013/05/13

くらげ@

9
(☆☆☆☆)15年間話さず、横になっている男が精神科病院に入院してくる。3人の精神科医が彼の治療にあたるが・・。3人の精神科医の背景がとても丁寧に書かれており、1人の患者に向き合うときその人の個性がとてもでているのが興味深かったです。この分野に興味のある人なら楽しめるのでは。2014/06/15

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