目次
評伝 横光利一(デラシネの系譜;懊悩と模倣―陽が昇るまで;新感覚派時代―国語との血戦;純粋小説論の構想―多彩な日々;「旅愁」の美学―祖国への思い)
エッセイ 横光利一からの光
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひねもすのたり
5
最近、横光利一にハマっているので借りてきました。 利一が激怒した直木三十五の「文壇諸家価値調査票」(文藝春秋・大13)が笑えました。 肴にされている作家たちの「好きな女」のカテゴリーが女教師・看護婦・女学生・素人とかAVっぽい(汗)。 個人的には風采98・人気79・資産「病気」・腕力10・性欲100・好きな女「女学生・看護婦」とめちゃくちゃに書かれている倉田百蔵が気になりました。 一方で文壇の辣腕プロデュサー菊池寛に対する心配りも忘れてはいません。 菊池が直木賞を創設するのはこの記事から12年後です。2013/07/19
rbyawa
0
h066、この本にも出て来ていた菊池寛関係の本を読んでいると地続きの時代のはずなのに、かなり大きな変化があり、その変化に対しての回答が特にないのでシリーズそのものを通史として読むには向かない可能性もあるかな。当人の来歴の中でどの時期にどの作品が書かれたか、という内容に関しては全く過不足なく。いささか人間離れしたフラットな文章だというのはここからは全く読み取れなかったものの、そのくらいは自分で読めば済むことか。しかし、なんでそんな文章なんだろうねこの人…? 個人的には評価の変遷みたいなものが見たかったなぁ。2017/08/31
3J28
0
修正のあとがそこかしこに見られる原稿、たくさんの肖像など、写真が豊富でありがたい。画像をなぞりながら、横光利一の経歴を見たい方には是非お勧めしたい。川端康成と横光利一が将棋盤を挟んでいるのが見られただけでもうれしい。川端康成は矢倉、横光利一は乱戦を好みそう。2021/01/24
Yuki
0
嫁さん美人だよなぁ2017/01/28