新潮新書<br> 毒親の日本史

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新潮新書
毒親の日本史

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  • サイズ 新書判/ページ数 286p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106109003
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0221

出版社内容情報

親と子の愛憎こそが、歴史を動かし、争乱を呼んだ。古代天皇から平安貴族、戦国武将に僧侶まで毒親だらけ!?日本史の見方が一変。

内容説明

親子関係は一筋縄ではいかない。古代天皇に平安貴族、戦国武将から僧侶まで、あっちもこっちも「毒親」「毒子」だらけ。子捨て、子殺しや性虐待は勿論のこと、きょうだいの殺し合いを招いたり、子の恋文を世間にさらしたり。父親に見殺しにされたヤマトタケル、子を母に殺された建礼門院徳子、実家にいびられ続けた小林一茶等々、系図上では、はかなく頼りない親子の縦一本線に込められた愛僧が、日本史に与えた影響を読む。

目次

毒親育ちの「ずるさ」―神功皇后と応神天皇
聖君伝説の陰に隠された「毒親」―仁徳天皇の真実
「成り上がり」と「落ちぶれ」が生む毒親―楊氏と武則天
毒々しい母と虚弱な息子―持統天皇と草壁皇子
鬱になった天皇妃―藤原不比等と宮子
「史上初」女子たちのプレッシャー―光明皇后と孝謙(称徳)天皇
娘を政治の道具にして繁栄―平安貴族の毒親たち
『源氏物語』に描かれたリアル毒親―教育虐待、子の自殺未遂
やり過ぎる母(一)息子のラブレターをさらす『蜻蛉日記』道綱母

やり過ぎる母(二)息子のための訴訟日記だった『十六夜日記』阿仏尼
子を呪う親―我が子との主導権争いの果てに先立たれた後白河院
『平家物語』の毒母・毒祖母(一)とぢと祇王、磯禅師と静御前
『平家物語』の毒母・毒祖母(二)二位の尼と建礼門院徳子
子も孫も使い終われば抹殺―北条氏の最強最悪な毒親たち
仏教界は要らない子の巣窟だった?―父に捨てられた弁慶、子を見捨てた親鸞
子を使い捨てる親たち―ヤマトタケル、護良親王
毒親がもたらすきょうだい殺し―信長、秀吉
性虐待をする毒親―光源氏、秀吉、白河院
ひいきする母、スポイルする毒乳母―徳川家光と弟・忠長の悲劇
近松作品は毒親カタログ―ばらばらの家族へ復讐した毒子
小林一茶の毒人生―毒親育ちを生き抜いて

著者等紹介

大塚ひかり[オオツカヒカリ]
1961(昭和36)年生まれ。早稲田大学第一文学部日本史学専攻卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mazda

64
しょっぱなから出鼻をくじかれました。「イザナギ・イザナミという日本を作った夫婦神は、あらゆる児童虐待を行っている」…。なるほど。生まれた我が子が水蛭子だったので、葦船に入れて流したり、イザナミが亡くなるきっかけになったカグツチをイザナギが切り殺した、などが理由です。まず、水蛭子ですが、流れた後エビスとなり戻ってきているので、これを持って虐待というのか疑問です。カグツチに関しても、切られた血から様々な神様が生まれています。カグツチは火の神様なので、それくらい恐れられていたとも言えます。2024/08/14

香菜子(かなこ・Kanako)

20
毒親の日本史。大塚ひかり先生の著書。毒親はいつの時代にもいる。毒親は現代社会にしか存在しないというのは大きな勘違い。毒親の歴史は長い。日本の歴史においては子捨て、子殺し、孫殺し、虐待、殺し合いをする毒親がたくさんいた。自らの野心や欲望や保身のために子供をコントロールして子供を洗脳して子供を道具にように悪用乱用した毒親たち。形は違えどいつの時代も毒親は存在していて毒親に苦しめられる子供も存在している。 2022/10/08

もちもちかめ

18
毒親流行りに乗っかり本。つい図書館で手にとってしまった。見事に商才に引っかかってる。大塚ひかりさん、この扇情的タイトル日本史関係トリビア本の長年のプロらしい。尊敬した。内容は日本史パープーなのでちんぷんかんぷん。講演会とかあったら行きたい。楽しそう2025/05/10

ユウユウ

16
#読了 毒親こわ…2021/06/09

どら猫さとっち

13
近年から〝毒親〟という言葉が一般的に広まり、社会現象になった。しかし日本史を繙けば、古代から毒親は存在していた。古事記から小林一茶まで、古典文学や日本史を面白く読み解くエキスパートが、毒親の実態を解説した、家族のもうひとつの顔。古事記や源氏物語といった古典文学の世界にも、古代史からの歴史上の人物にも、確かに存在していた。永井路子の「歴史をさわがせた女たち」シリーズと双璧をなす、面白歴史エッセイ。2025/04/21

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