新潮新書<br> 左翼も右翼もウソばかり

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新潮新書
左翼も右翼もウソばかり

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  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106106378
  • NDC分類 304
  • Cコード C0236

出版社内容情報

「日本は戦争前夜」「若者が政治に目覚めた」「中国は崩壊する」等、俗説のウソを一刀両断!

注目の若手論客が、通説・俗説のウソを一刀両断! 「日本は戦争前夜だ」「若者が政治に目覚め始めた」……多くの言説は、論者の身勝手な「願望」の反映に過ぎない。騙されずに生きるための思考法を提示する。

内容説明

もうウソにはうんざりだ。いかに事実と異なろうとも、人は見たいものを見てしまう。「日本は戦争前夜」「若者が政治に目覚め始めた」「福島はまだ危険だ」「中国はもう崩壊する」…左翼は常に危機を煽り、右翼は耳に心地いい情報だけを信じる。巷にあふれる言説の多くは、論者の身勝手な「願望」の反映に過ぎない。注目の若手論客が、通説・俗説のウソを一刀両断!騙されずに生きるための思考法を提示する野心作。

目次

序章 “やましさ”と同居する願望(自民党惨敗予測;議席予測は願望の産物 ほか)
第1章 「二つの吉田」誤報事件と朝日新聞の「願望」(朝日新聞の失敗;スクープへの懐疑 ほか)
第2章 福島が危険であって欲しい、という願望(攻殻機動隊の世界;当初は楽観論も多かった ほか)
第3章 安倍首相が「危険な政治家」であって欲しい、という願望(第二次安倍内閣の発足;平和の破壊者は安倍首相? ほか)
第4章 「若者の右傾化」というウソ(「ぷちナショナリズム」という誤解;ネット右翼は街にいなかった ほか)
第5章 「若者の草食化」「若者の○○離れ」というウソ(若者はいつでも性欲旺盛;景気と恋愛 ほか)
第6章 「クールジャパンで文化外交」という願望(クールジャパンに盛り上がる政権;中国と日本アニメ ほか)
第7章 「中国は滅亡する」という願望(中国崩壊のシナリオ;大気汚染は崩壊の原因にならない ほか)
終章 願望よりも意志を持て(詐欺被害者の心理;未来のために勇気を)

著者等紹介

古谷経衡[フルヤツネヒラ]
1982(昭和57)年札幌市生まれ。著述家。立命館大学文学部史学科(日本史)卒業。インターネット、ネット保守、若者論などを中心に言論活動を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

115
たまにはこのような本を読むことで最近のマスコミなどの状況を知ることができます。私は基本的にはテレビは見ずに新聞などもあまり読まなくなりました。というのはすべて同じことばかりあるいは宣伝費獲得のために企業におもねったりあるいは購読者を増やすためということがあからさまに感じられるからです。この本では右や左の論説などを一刀両断にしてくれてまさにその通りといいたくなります。2019/10/31

harass

56
図書館で適当に選んで手に取る。かくあるはずだという「願望」で事実を見れない言説を右も左も取り上げて実際はどうなのかを検証してある。世間的によく言われる「若者の草食化」「若者の○○離れ」のなども。「願望」がこじれると陰謀論に繋がるのはオカルトがらみの本でよくわかっていていろいろうなずけた。途中退屈してきたが最終章が著者の一番いいたいことだろう。「願望」ではなく「意思」を持てと。現実を科学的に常識的に冷静に見つめて、主体的に行動せよと。全然期待してなかった本で初読みの著者だが思いかけずに良い本だった。2016/09/15

HANA

53
若者の右傾化、福島、安倍晋三は独裁者である等。斯様な言説は右左問わず垂れ流されているが、本書ではそれらを彼らの「願望」が映し出したものと喝破している。コレ社会学というより、むしろ心理学の範疇に入るのではないか。右も左も国民からは乖離していっているというのがよくわかる。全体的に左翼の占める割合が大きいが、産経の誤報や福島等右の言説もきっちり批判している。個人的に一番面白かった部分は反安倍陣営が、何故あれほど民主主義をお題目みたいに説いているかを論じた部分でありました。人間信じたいものしか信じないものだなあ。2015/10/13

yamatoshiuruhashi

44
偏った願望から事実を捻じ曲げて考える。のみならずその捻じ曲げた事実をまるで真実のように垂れ流す。それは左翼の専売特許ではなく右翼も同じことをしている。著者自身の立場とは全く関係なく、左右のある意味の願望に基づくプロバガンダを炙り出す文章に惹かれた。これまでこの著者のヘアスタイルなどの外面的部分、自らの意見を述べる立ち位置には共感できない部分があった。しかし、本書における論旨は自らの政治的意見などとは離れて明確である。これこそ「社会科学的態度」だと思う。読んでよかった。2019/10/23

HMax

39
科学的思考がいかに大事か教えてくれる良書。嘘にはうんざり。見たいものだけ見るのならまだいいが、人に押し付けるのはやめてください。「願望」で記事に角度をつけ「事実」を歪めるマスコミや知識人に要注意!! この本を読んでから、「これは願望によって角度がついているのでは?」ということが非常に多く、真っすぐに話が聞けなくなってしまった。会社でもしょっちゅうある話し。「新開発のA製品、これだけ他社より性能が高いので、高くても売れる。」2019/11/09

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