新潮新書<br> 史論の復権―與那覇潤対論集

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史論の復権―與那覇潤対論集

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  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106105463
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0220

出版社内容情報

「中国化」というオリジナルな概念で日本史を捉えなおした若手研究者が、7人の異分野の知に挑む。

日本企業、橋下市長から大河ドラマまで。歴史の知見を借りれば、旧知の事実がまったく違った意味を帯びてくる。「中国化」というオリジナルな概念で日本史を捉えなおした新鋭が、7人の異分野の知に挑む。

内容説明

学問的な歴史研究の成果を踏まえつつ、現在の位置を捉えなおす―。そんな「史論」の試みを復権させるべく、「中国化」というオリジナルな概念で日本史を捉えなおした気鋭の若手研究者が、七人の異分野の知に挑む。日本企業の生き残り戦略から橋下徹大阪市長のパフォーマンス、小津映画や大河ドラマの描く日本像まで、歴史の知見を借りれば、旧知の事実がまったく違った意味を帯びていく。知的刺激に満ちた論考。

目次

第1章 日本に「維新」は必要なのか―政治学との対話(中野剛志)
第2章 企業が受け継ぐ「江戸時代」の遺産―経済学との対話(中谷巌)
第3章 ソ連化した団地とアメリカ化する郊外―戦後史との対話(原武史)
第4章 中国化する日本/近代化できない日本―民俗学との対話(大塚英志)
第5章 小津安二郎が「作為」した日本―昭和史との対話(片山杜秀)
第6章 国民の「時代劇」はよみがえるか―映画史との対話(春日太一)
第7章 「太閤記」の夢よ、いまいずこに―大河ドラマとの対話(屋敷陽太郎)

著者等紹介

與那覇潤[ヨナハジュン]
1979(昭和54)年生まれ。愛知県立大学日本文化学部准教授(日本近現代史)。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。学術博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あちゃくん

76
「中国化する日本」の與那覇さんの7人の論客との対談本。映画やテレビなど映像関係の方との対談が多いのは與那覇さんの趣味なんでしょうね。一番面白いと感じたのは、原武史との対談。直近で原さんの著作を読んでいたということもあって、鉄道沿線と歴史の関連を見ていく発想って面白いなと思いました。2014/11/03

calaf

16
日本は中国化(いわゆるグローバル化)していると主張する著者。何?という気がしていたものの、説明を聞くとなるほどという感じ。『中国化する日本』というのも、機会があれば読んでみよう!2013/12/20

小鈴

14
未読だったので購入。7人と対談したものだが、相手によって話の深度は変わる。中野剛志以外はまずまず楽しく読めた。イメージ通りといえばそれまでたが、中野の本は買って読むことはないだろう。原、大塚とは手堅い対談。春日太一の本を読んでみたくなりました。2014/03/24

軍縮地球市民shinshin

11
與那覇 とすると、『ワンピース』がなんであれだけ売れるのかいまだに分からないのは、私がインテリだからですか(笑)。 春日 まさにそうです。(中略)でも、こういう「下らない」と自分たちが切り捨ててきた事象にこそ、インテリは正面から向かうべきですよ。(p.202.) ここら辺のやりとりが面白い。與那覇は東大卒で博士号を持った大学准教授(当時)で、『中国化する日本』なんていう訳の分からない本書いてる時点で自身が「インテリ」だと認識すべき。「大衆」の側に立って発言しようとすることが誤りだ。2018/05/25

shouyi.

7
「歴史なき時代に」からはまっている與那覇潤さんの対論集。いずれも異分野の7人とのやりとりはとても刺激的、そしてなによりもおもしろい。対談集でなく、対論集となっている理由がよくわかった。2021/09/26

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