出版社内容情報
1年生のちりかは学校に行きたくありません。なぜかというと、後ろの席にライオンみたいに見えるすずきくんがすわっているからです。
内容説明
なんでわたしが、そんなに学校に行くのがいやかというと、うしろのせきに、ライオンがいるからです。
著者等紹介
薫くみこ[クンクミコ]
東京都生まれ。女子美術大学デザイン科卒業。『十二歳の合い言葉』で第12回日本児童文芸家協会新人賞、『風と夏と11歳』で第41回産経児童出版文化賞、『なつのおうさま』(ささめやゆき・絵)(以上、ポプラ社)で第18回ひろすけ童話賞を受賞
大島妙子[オオシマタエコ]
1959年、東京都生まれ。出版社勤務ののち、絵本を描き始める。自作の絵本の他、絵本の絵、童話の挿絵など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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chiaki
38
クラスのライオンこと鈴木くんは、ちりかの給食のプリンを取ったり、背が低いことをからかったり、筆箱にカエルを入れたりいたずらばかり。苦手な鈴木くんだけど、一緒にカエルの引っ越しを眺めたり、鉄棒の練習をしたりしているうちにだんだんとちりかの心がほどけていくのですが…。ちょっぴり切なくも低学年さんらしいほんわかしたストーリー。クラスにひとりはこんな子いるよね♪2021/05/17
頼ちゃん
6
いいお話だった。好きかも。ライオンから人間の顔になるところの絵が良かった。2020/09/16
ネジとサビ
4
あー良い本だった。 ちりかと一緒に私もほろり。 ぜひ、図書館に入れたい! 課題図書にも良さそう~2020/05/10
読書国の仮住まい
3
しらゆきちりかは学校に行くのが嫌。 後ろの席にライオンがいるから。 すずきたいすけというその生徒は身体も大きい、声も大きい。 ちりかのこともちびかと呼び、替え歌で揶揄う。 お下げを引っ張り筆箱にカエルを仕込む。 走るのも早い彼も、逆上がりだけは出来ない。 2人残って練習、両方出来るようになると初めて彼の素顔が見えた。 ランドセルを持って帰られるが、それも家に届けられていた。 お礼を言おうとするも言えないでいた。 二学期、彼は転校してしまう。 しょんぼりする時、思い出す言葉。 しらゆきちりか、大きくなれよ。2021/11/29
奏
2
ちりかの後ろの席にはライオンみたいな男の子。ちりかはハリネズミみたいにトゲトゲをだしてみるけれど、やっぱりライオンにはかなわなくて。。。ライオンにしか見えなかったタイスケくんの満面の笑顔がかわいい!心に何か残してくれる終わり方も良かった。2022/02/14