出版社内容情報
貪欲な消費者、先進国……さもしいのは誰だ?
消費者、先進国、生活保護……さもしいのは誰だ? 他人の犠牲の上に快楽を追求する現代人は「人類史上最もさもしい人々」ではないか。政治哲学の大きな問題をユーモアを交え低空飛行の視点で考える。
内容説明
現代人は「人類史上最もさもしい人々」かもしれない。次々現れる新しい機器、膨大な消費電力、捨てるほどの食料…その陰にある犠牲に目をつぶりながら、快楽を貪欲に追求し続けている。この「さもしさ」から私たちは逃れられないのか?アンパンマンが実現している正義を現実のものにはできないのか?政治哲学の大きな問題について、ユーモアを交えた低空飛行の視点で考える。あえて「青臭い議論」に挑んだ意欲作。
目次
プロローグ 「さもしさ」の話を始めよう
第1章 日常にひそむ「さもしさ」の光景
第2章 「分」を守るということ
第3章 市場はけっこう残酷だ
第4章 地球から「さもしさ」を消せるか
エピローグ 公憤と正義
著者等紹介
伊藤恭彦[イトウヤスヒコ]
1961(昭和36)年名古屋市生まれ。大阪市立大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得。博士(法学)。現在、名古屋市立大学大学院人間文化研究科教授。専門は現代政治哲学。著作に『貧困の放置は罪なのか』(2011年日本公共政策学会賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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