新潮新書<br> 戦後落語史

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新潮新書
戦後落語史

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  • サイズ 新書判/ページ数 207p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106103438
  • NDC分類 779.13
  • Cコード C0276

出版社内容情報

その時、円生が怒り、談志と志ん朝は動き、円楽は耐えた・・・・・。ラジオ、テレビによる人気の沸騰、落語協会分裂騒動、立川談志一門の協会脱退、寄席の衰退と復活など、落語史に残る大事件から、時代を象徴する噺家の栄枯盛衰。四十年以上、「東京」の落語を見続けてきた園芸評論の第一人者による戦後落語史。現在の落語界が見えてくる格好の入門書。本書は、落語版『仁義なき戦い』である。

内容説明

その時、円生が怒り、談志と志ん朝は動き、円楽は耐えた…。落語界最大の抗争、落語協会分裂騒動とは何だったのか。志ん生、円生の復帰、ラジオ、テレビによる人気の沸騰、立川談志一門の協会脱退、寄席の衰退と復活。落語史に残る大事件から、時代を象徴する噺家の栄枯盛衰まで。四十年以上、「東京」の落語を見続けてきた演芸評論の第一人者による戦後落語史。現在の落語界が見えてくる格好の入門書。

目次

第1章 昭和二十年代
第2章 昭和三十年代
第3章 昭和四十年代
第4章 昭和五十年代
第5章 昭和六十年代
第6章 平成元年~十年
第7章 平成十一年~二十年

著者等紹介

吉川潮[ヨシカワウシオ]
1948(昭和23)年生まれ。名づけ親は詩人の西條八十。父親は西條夫人の長唄の師匠だった。立教大学卒業後、放送作家のかたわら演芸評やコラムを発表。演芸評論家、小説家として活動の場を広げる。立川流顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kokada_jnet

38
立川流史観ではあるのだが。落語協会分裂騒動、立川流独立をはじめとした、落語家同士の喧嘩について。非常に詳細に書いてあるのは、この著者ならではで、ありがたし。2016/05/21

あらあらら

17
もっと写真があれば、あっこの人かとわかりやすいのに。あと、師匠と弟子の系図なんかあったらいいと思った。笑点毎週みてるけど、みな、期待のホープだったんですね。下ネタが多い今の小遊三さんも若い頃はすごかったんだ2015/06/05

qoop

3
寄席の通常興行の凋落とホール落語の台頭、あとに続くものを生み出すトピカルな興行の増加…エポックを挙げて概括する通史の視点からすると、著者の談志贔屓を抜きにしても立川流に紙数を割くのは充分納得できる(落語協会と比べて点数の甘辛はある気もするけれど)。また、本書が書かれた2009年以降の落語界に起きた大きな出来事を補遺として扱うとすればどのような分量比になるだろうか、と考えてしまった。2014/01/13

ぐうたらパンダ

3
落語に詳しくない私でも楽しめた。名前しか知らない落語家がたくさん出てきたが、この落語家につながっているのかと思うと親近感がわく。立川流に関する記述が多いのも私にとっては良かった。ただ落語を全く知らない人が読んでもつまらないと思う。2012/07/14

inokori

3
戦後の江戸落語を,ほんのついちょっと前の圓楽・文都逝去まで一気に,かつ,新書の寸法に合わせつつも凝縮された内容で書き上げられている.戦前あるいは文楽・志ん生・圓生あたりの評伝等は,著者も本書で触れているとおり結構河出文庫あたりに収められていて読めるが,現代史という意味ではあまり類書が無かったと思われる.談志と立川流が,テレビと寄席を主戦場としないで本寸法の落語を拡散させたことの恩恵であたしのような地方ファン層が生まれた,ということなのかなぁと(敬称略)2009/12/27

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