新潮選書
韓国併合百年と「在日」

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  • サイズ B6判/ページ数 281p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106036583
  • NDC分類 316.81
  • Cコード C0331

出版社内容情報

1910年8月の韓国併合から1世紀、なぜ「在日」は生まれたのか? 併合の原点から振り返り、在日2世の著者が自らの体験も踏まえ、100年の歴史を統括する。

内容説明

1910年8月の韓国併合から1世紀、なぜ「在日」は生まれたのか…併合の原点から振り返り、戦前、戦中に海峡を越えた彼らが日本に住み着いた理由、戦後、総連(朝連)・民団が生まれてきた経緯、「北朝鮮帰還運動」と日本人妻の実態、高度成長とパチンコ産業、総連の衰退と新しい世代等々、在日二世の著者が、自らの体験を踏まえ、100年の「在日」史を総括する。

目次

1 植民地支配の幕開けと在日(在日朝鮮人の誕生;亡国の悲哀と独立への渇望;戦時体制下の在日社会)
2 植民地支配の終焉と在日社会(新国家建設の渇望と怒涛の帰還熱;祖国志向の在日社会;冷戦の激化と厳しさ増す生活;南北冷戦の尖兵;定住の進展と在日の新たなる動き;共生社会という道筋)

著者等紹介

金賛汀[キムチャンジョン]
1937年京都生まれ。ノンフィクション作家。朝鮮大学校卒業後、雑誌記者を経て独立、主に在日朝鮮人問題、教育問題について執筆を続ける。92年に上梓した『パルチザン挽歌―金日成神話の崩壊』(御茶の水書房)で北朝鮮政府の正史を覆して話題に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

belier

3
出版時は韓国併合後、百年。貧困や徴用などの理由で日本に住むようになった「在日」の人たちの歴史。第二次大戦が終わるまでは日本から与えられた苦難の歴史が語られ、戦後は植民地解放されたものの、世界の冷戦に在日社会も巻き込まれ、その複雑な状況が描かれる。戦後すぐの頃は北朝鮮の宣撫活動が巧みで、多くの在日の人たちは北朝鮮の方に期待していたが裏切られてしまうのが印象的。ただし、やや誇張があるかもしれない書き方だと感じた。また、本を書いた2009年の時点、日本人からの差別は減少してるとして楽観的なのだが...2022/01/15

midnightbluesky

2
在日の歴史、というよりはマイノリティエリアの歴史として読むと興味深い。2011/11/27

onepei

1
概説として。2010/06/27

釜煮蕎麦

0
これまで出来事として知っていただけのことの背景が分かって、読んで良かった。2022/03/07

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