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出版社内容情報
画家の評価、作品の解説、生涯と時代を対照した年表に最前線の研究成果を生かし、全32図で画家の全貌をつかむ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蛇の婿
9
小学校の頃に先生に連れられてバスに乗って何度か授業で写生に繰り出した記憶はあるのですが、不思議と絵を描いていた時の記憶がほとんどありませんね。わずかにあるのは、仕上げに色を塗るとき白と青の絵の具が足りなくなってなんか変な色を混ぜて薄く延ばして誤魔化したら画期的な色だと先生に褒められた事です。…今から考えれば、先生も画期的だとしか言いようが無かったんでしょうねぇ…でも当時私は嬉しかったなw おやつは500円まで。バナナはおやつに入らない。私には絵心は殆どありません。2015/03/06
白義
6
ルネサンスを先取りした人物、三次元的空間描写の先駆者、絵画における自然な感情表現の導入、と文句なしに西洋絵画の父と呼ばれるジオットの作品を、しかし現代からの評価ではなく当時の同時代からの視点から、聖フランチェスコとの関係を中心に読み解こうとする編集。どちらも叙情と幻想の世界から実在へと歩み出していったところに両者の類似があるという。確かに中世らしい超現実的世界の中に時折生々しい実在感を感じさせる人物や構図があるところがジオットの絵画の魅力であり、幻想的な世界に迫力のあるリアリティを与えているのは間違いない2017/01/26
oz
5
初読。ジョット(1267~1337)はイタリアの画家。イタリア・ルネッサンス期を代表する画家で、従来のビザンチン様式の二次元的な空間構成を一新し、三次元的な空間構成を導入したことで知られる。存命時から、現代まで評価は高く、ルネサンス絵画の嚆矢、西洋絵画の父とも呼ばれ、ダンテの『神曲』では同時代最高の画家と賞される。また日本でも、日本画改革運動に際し、無線描法や遠近法の好財として積極的な研究の対象になった。反面、その生涯や画歴については具体的なことはわかっておらず、真贋の議論が頻出することでも知られる。2014/11/24
えもいなつ
0
小鳥に説教するフランチェスコの絵が可愛い。一番好きなのは、アンナとヨアキムが橋の上で歓び抱き合っている絵。供犠を拒否されたヨアキムの絵では、ヨアキムが腕に何かを抱いていて、最初は金袋かと思ったが、よく見るとそれが羊であることに気づき、まるで小型犬みたいに小さく描かれているので笑ってしまった。最近読んだばかりのロンゴス『ダフニスとクロエー』で、仔山羊や仔羊を生け贄にささげるくだりがあったから、ヨアキムが抱いているこの羊も、(絵が下手で大きさが不自然なのではなく)仔羊なのかもしれない。2025/01/10