骨まで愛して―粗屋五郎の築地物語

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  • サイズ 46判/ページ数 184p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104548064
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

滋養満点で、とろけるほど旨く、どこか懐かしい。築地の粗料理専門店に魅せられた人々を描く、涙腺ならぬ「唾液腺崩壊」の人情小説。とろけるほど旨い粗(あら)料理と、古き良き築地の面影。これは、まさに《読む酒肴》! 築地の有名マグロ解体人だった五郎が満を持して開店したのは、日本唯一の粗料理専門店。鰤大根、烏賊の腸煮、鱶鰭の姿煮……四十年の魚河岸人生で磨かれた名物料理の数々は、訪れる人々の舌を“残すとこなく”口福で満たしていく。粗の魅力に取りつかれた著者が渾身の愛を込めて綴る、涙腺ならぬ「唾液腺崩壊」の人情小説。

小泉 武夫[コイズミ タケオ]
著・文・その他

内容説明

滋養満点で、とろけるほど旨く、どこか懐かしい―粗。それは、魚の最もおいしい部分である。築地の有名マグロ解体人だった五郎が満を持して開店したのは、日本唯一の粗料理専門店。鰤大根、烏賊の腸煮、鱶鰭の姿煮、皮剥の肝和え、真子鰈の縁側、鮪の中落ち、煮凝ぶっかけ丼…四十年の魚河岸人生で磨かれた名物料理の数々は、人々の舌を“残すとこなく”口福で満たしていく。粗大好きな著者が渾身の愛を込めて綴る、涙腺ならぬ「唾液腺崩壊」の人情小説!

著者等紹介

小泉武夫[コイズミタケオ]
1943年福島県の酒造家に生まれる。東京農業大学名誉教授。農学博士。専門は発酵学、醸造学、食文化論。特定非営利活動法人発酵文化推進機構理事長。現在、鹿児島大学、琉球大学、別府大学、広島大学大学院、石川県立大学、福島大学の客員教授を務めるかたわら、全国地産地消推進協議会会長(農水省)など、各地の農政アドバイザーとして食に関わるさまざまな活動を展開し、和食の魅力を広く伝えている。また辺境を旅し、世界中の珍味、奇食に挑戦する「食の冒険家」でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

トムトム

38
面白かったり読み飛ばしたり。調理法から味、科学的な成分まで書ける人は小泉先生だけだと思います。特に味の表現!文章だけで、食べた事はないけれど何それ美味しそう♪と感じます。食品の廃棄を減らそう、何でもちゃんと調理すれば美味しく頂けます、という内容の本です。食べるという当たり前のことを楽しめる人は、健康だと思います。2021/09/04

たまご

26
「魚は粗がいちばん旨い」に改題されてますが,図書館になくこちらを.時折尋ねる築地の街並み,市場があったころを思い出しつつ.豊洲移転のいろんなドラマがあるかと思ったらさっぱりと.それよりも,アラに対する愛が炸裂.解剖学的な意味から,その栄養,料理法,民俗学的探求,発酵させて微生物そして論文! かたやアラから生き物,はぐくむ地球まで愛が広がり産業廃棄物(アラ)処理会社作ったり,と,アラから果てしなく広がる世界に幻惑されっぱなしです.大人のおとぎ話ですね.こんなお店本当に欲しい!徒歩圏内でヨロシク!(誰に…)2023/02/23

rosetta

22
★★☆☆☆作者は農大の名誉教授で発酵学醸造学の専門家。中学卒業と同時に上京就職して40年間築地で鮪を捌いてきた鳥海五郎は55歳にして魚の粗料理専門の店を開く。小説としては波乱万丈も葛藤もなくまるで面白くないが、普段捨てられる粗を美味しく料理して再評価させる様子は現代の使い捨て、食材ロスへのアンチテーゼとして大切な問題提起である。それにしてもご本人がギャグのつもりでお使いになるネタが滑りまくっているのはお年のせいで仕方ないのか(笑)延々とレシピを読まされるのは飯テロだよねぇー2019/04/08

高橋 (犬塚)裕道

15
星3.5。面白い!終盤はもう小説の呈をなしていない殆ど料理紹介本である。然しそんなことはどうでも良い!面白いのである!食べたいのである!2019/11/27

アリーマ

15
鮪の捌き屋から魚愛が嵩じて、粗専門の料理屋を始めた男の話。あの小泉武夫先生の小説で、魚の粗や粗料理の蘊蓄が無限に迸ってくる。いつものエッセイの毛色の変わったものと思って読めば、題材多彩で面白い。小説としては他愛ない下町人情モノ。この店って採算どうやって…みたいなツッコミ不要で読むこと(笑)。★★★2019/06/20

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