出版社内容情報
【この本をお薦めします!~紀伊國屋書店札幌本店・悦子】
各地を廻って不味いものに出逢った。本当に不味い。うーん、こんなに不味いものが沢山あるとは。小泉先生の不味さの薀蓄が満載。あまりの不味さに笑えます。
内容説明
ふらりと入った居酒屋で、町の定食屋で、出張先のホテルの食堂で、海外旅行中のレストランで、思わず「不味い!」って叫んだことはありませんか。ビールのつまみ、丼もの、焼肉定食、ラーメンから、学校給食・病院食、そして世界あっちこっちで体験した強烈な食べものまで、「ジュラルミンの胃袋」の持ち主・コイズミ先生を「ぎゃふん!」と言わせたツワモノども。不味いものが、なぜ不味くなったのか判る、薀蓄たっぷりの傑作な一冊。
目次
観光地のお膳
不味いカニ
不味いラーメン
ホテルの朝食の蒸した鮭
病院の食事
丼物
ブロイラー
不味い蕎麦
不味い学校給食
不味い蛇〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つくよみ
47
図書館本:著者が世界各国津々浦々で食べた「不味い」食べ物をテーマにしたエッセイ集。感情的に不味いと言っているだけではなく、学者らしく、不味さの理由を冷静に分析しているのが面白い。しかし、これだけ不味いものに当たっていれば、不味いものを回避する嗅覚も発達すると思うのだけど・・・2013/08/04
やっさん
14
発酵学の第一人者小泉武夫さんのエッセイ。氏といえば日経のコラム「食あれば楽あり」が有名で、旬の食材を召して丼飯が2杯あっというまにすっ飛んでいたっただの肴にしたものを今度はお茶漬けにしただの独特の擬音とともに美味しく召し上がる印象が強かったのだが、本書はまずい体験を列挙した本。面白い。海外での不味い体験と、商売上の売らんかなに対する批判が軸かな。海なし県の刺身問題は、分かるけど刺身でもつけないとバリエーションが…ってところで宿側もジレンマでしょうな。不味い理由を化学的に描写しているのがさすが理系。2020/05/14
カピバラ
8
美味いものの話は読んだことはあるけど、不味いものストーリーは初めてで、面白かった。とくに、「シュール・ストレミング」と、「カラスの肉」の話が面白かった( ´ ▽ ` )2012/07/22
ケイ
4
食べ物の味にはうるさいようなのに、珍しいものにはどんどんチャレンジする貪欲さがすばらしい。不味いものに衝撃を受けながらも不味さの理由を分析できるのがすごい。 私は貧乏舌?なのでここで不味いといられているものも普通に食べてしまうかも。2012/07/16
ちゃーりー
3
う~ん本当に不味そう、でも著者は最後まで食べきっているので尊敬する、楽しく読了。2021/09/27