古手屋喜十 為事覚え

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104422050
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

浅草のはずれで古着屋を営む喜十。嫌々ながら北町奉行の手伝いをするはめになり、今日も江戸の町を駆けずり回る――ほろりと泣かせる新シリーズ、開幕!

内容説明

浅草は田原町の喜十の店に、今日も北町奉行所隠密廻り同心の上遠野平蔵がやってきた。べっとりと血の痕がついた黄八丈を指し、事情を知らぬかと問うてくる。汗をかきかき聞き込みを重ねる喜十の前に、水茶屋から身を落とした娘の影がちらついて…。

著者等紹介

宇江佐真理[ウエザマリ]
1949(昭和24)年、北海道函館市生まれ。函館大谷女子短期大学卒業。’95(平成7)年「幻の声」でオール讀物新人賞受賞。2000年『深川恋物語』で吉川英治文学新人賞、’01年に『余寒の雪』で中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shinji Hyodo

85
浅草は広小路で古手屋(古着屋)『日之出屋』を営む主人の喜十。ひょんなことから女房になった「おそめ」との間に子宝を授からないのがちょいと寂しい事だが、商売はかつかついけてる様子。そんな喜十の店に頻繁に出入りするのが、北町奉行所隠密廻り同心の上遠野平蔵…とくれば、髪結い伊三次と同じ流れの捕物控えか?と思えばそうは問屋がおろさないのが宇江佐さん。派手な立ち回りがある訳じゃ無いし、喜十も平蔵もどこか冴えない男達だが味は有る。浅草界隈で起きる事件を古着の目利きと人への目利きで解き明かす喜十の為事覚え。2016/10/22

アッキ@道央民

57
宇江佐さん作品初読み。浅草で古手屋(古着屋)を営む喜十とおそめ。その喜十の元に北町奉行所隠密同心の上遠野平蔵から様々な相談事が。ちょっとケチな上遠野に振り回されながらも事件の解決の糸口をさぐる人情ミステリーと言った所ですね。いやいやながらも動き回ってしまう喜十と上遠野の掛け合いも何とも言えず良い味出してますね。控えめな奥さんのおそめとの仲もほっこり。続編の『雪まろげ』もあるんですね。図書館にあればまた借りてみようかな♪2015/11/27

はつばあば

51
随分前に読んだ髪結い伊三次って男前やったのになぁと。この本の主人公喜十は古着屋を営む強面の親爺、或る日首を吊った女性を助け連れ帰る。喜十の母親の人柄に惹かれて嫁になってくれて「ありがとう」ってとこでしょうか(^^;。同心の上遠野がシわい男で出世とは縁のなさそうな・・。岡っ引きの銀蔵も口の利き方がなってない。そんな下町に住む「華の匂い」など縁のない地でも仮宅に出くわすこともある。地味な捜査の便利使いされる喜十。文句も言いたくなるよなぁと同情してしまう。それでも母親の血を引いているかしみじみイイ男なんですよ。2022/01/02

ドナルド@灯れ松明の火

51
古手屋(古着屋)の喜十は、家族が死んで身寄りがなくなり首つりしようとしたおそめを助けそれが縁で夫婦となる。同心の上遠野は犯罪探索で喜十をいいように使う。蝦夷(実はおろしや)の禁制品の端切れをめぐる話や吉原の仮宅での花魁の騒動。父親に死なれ健気だが父親の着物を着て仕事に励み水茶屋の女たちにバカにされている小春。そして甲府勤番の侍を追いかけ息子を捨てた母を探す按摩の麗一。皆切なくほろっとさせるが、ほっこりと終わる話もあり、宇江佐節絶好調である。特に「小春の一件」が良かった。同心の上遠野の設定もなかなか面白い。2012/08/05

ねむねむあくび♪

45
喜十よりも上遠野よりも、気立ての良いおそめが良かった。雪まろげも読みたいな♪╰(*´︶`*)╯♡2015/04/23

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