内容説明
愛しいからだ、愛しい指、愛しい月日…重ねた夜の一瞬一瞬から紡ぎ出されるエロティックな恋歌。
目次
雪と寝る
白い茎
夜の寝覚の
水へ
川の行方
光る林檎
水底の時間
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masa@レビューお休み中
106
情景や行為を思い浮かべることができるように31文字にしてしまう。ある意味、濃厚なラブシーンを描いた小説よりも赤裸々といえるのではないだろうか。『LOVE & SWEET』を先に読んでいたためか、この歌集がずば抜けて良いことがわかってしまう。林あまりの代表作といわれるのも納得である。僕の個人的な好みだが、同じベッドサイドの短歌でも、直接的な表現より、少し匂わすくらいのうたが好みでしたね。心に響いたうたをいくつかコメント欄に…。2014/10/24
ちか
15
五・七・五・七・七に詰められた性。情熱的でもあり、儚くもあり、切なくもあり。。2014/11/25
たな吉
6
装画&挿画と短歌が水色で書かれています。泳ぎたくなる。久しぶりの再読。2014/05/08
わをん
5
生々しく赤裸々に綴った短歌を発表し、業界に衝撃を走らせた人がキリスト教信者を公言していることを知り、興味を持ちました。キリスト教では行きすぎた愛欲は罪となる、というイメージがあったのでどう折り合いをつけているんだろう?基本教養がしっかりとされているのがよく分かる、流れるような文体に風景のイメージがしやすいのが印象的でした。凄く寂しそうで、幸せになれずにいる女性を想像させます2015/06/23
sa-ki
5
官能的で刺激的な短歌。活字も挿画もスピンも帯も水色一色。そのせいか、瑞々しくもあり、どこか寂しげでもあり。2014/07/04