内容説明
不安定な世界情勢、経済危機、政治不在、教育の荒廃…先行きの不透明な時代に、今こそ私たち一人ひとりに求められる知恵と見識。いかなる危機にも対応できる広い視野と確かな世界観を身につけるには、どんな書物を、どう読めばよいのだろう。“読み手”の歴史学者による、時代を読み取るブックガイド。
目次
1 人物批判をめぐって(戦の「匂い」を知る名将;日本人の原初的感性 ほか)
2 苦悩する日本、蘇生する日本(検察の人事;「虚構」から「実体」へ ほか)
3 理想主義とリアリズムの間に立つ西洋(ローマの金融危機;象のような記憶力 ほか)
4 アジアとイスラームをつなぐ陸と海(エルサレムの魔性;聖地のバラカ(祝福) ほか)
著者等紹介
山内昌之[ヤマウチマサユキ]
1947年札幌生まれ。71年北海道大学文学部卒。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。学術博士(東京大学)。専攻は中東イスラーム地域研究、国際関係史。87年、『スルタンガリエフの夢』(東京大学出版会)でサントリー学芸賞、90年、『瀕死のリヴァイアサン』(TBSブリタニカ/講談社学術文庫)で毎日出版文化賞、91年、『ラディカル・ヒストリー』(中公新書)で吉野作造賞を受賞
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- 和書
- 批評あるいは仮死の祭典