出版社内容情報
古代中国、周の王子という身分を隠し生きる公孫龍の活躍は諸侯も無視できぬようになり――宮城谷文学最高傑作、第二巻は楽毅も登場!
内容説明
周王朝末期、宮廷内の陰謀で命を狙われ姿を消した後、商人となった公孫龍。公子を助け強国趙の信頼を得たが、その後継者を巡る争いに巻き込まれる。君主となった恵文王と親しい公孫龍だったが、先代の父王(主父)は兄・安陽君の側についた。果たして主父の真の狙いは。一方、公孫龍が拠点とするもう一つの国・燕に、魏から楽毅が使者として到着した。公孫龍は、武将としての力量に注目し、楽毅を留まらせようとする。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
巨峰
41
沙丘の乱、楽毅の燕国入り、田甲事件、孟嘗君の亡命などを描く第二巻。いずれも、過去の宮城谷作品を読んでいる自分にはわかりやすい。宮城谷さんの作品が初読の人はどう感じるかなぁ。2025/05/05
星落秋風五丈原
28
ちょうど中国ドラマ【キングダム戦国の七雄】で武霊王をやっていました。趙家は自由気ままとひどい言いよう。主父こと武霊王の餓死が描かれる。2023/08/24
ひさしぶり
27
前半は趙の武霊王(主父)安陽君、恵文王、東武君からむ沙丘の乱。何気に公孫龍が巻き込まれて活躍もする。塩の専売を許可され牧場経営をはじめる。「人の執念を甘く観てはいけない。われらが怨まれるわけには心あたりはないが、むこうにはそれなりに正当な深旨があるのだろう」あらぬところから怨みをかうが彼の進む道は王道。各所の大商人やら孟嘗君や楽毅の登場でウキウキ気分の読書。又話の筋を忘れるくらい待たねば。2022/08/20
まえぞう
24
孟嘗君や武霊王、楽毅、と歴史の中の有名どころを脇役に従えて、公孫龍という、歴史物語ではあまりキャラがたっていない人を中心にして物語を転がす。さすがに、この時代の知識が豊富な宮城谷さんならではの展開だと思います。2022/04/28
ガットウ
19
★★★★4.2点。30年来の宮城谷昌光ファンとしては、楽毅の登場は涙モノ!!2022/05/29