身がわり―母・有吉佐和子との日日

身がわり―母・有吉佐和子との日日

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  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784103729013
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

娘の身にあまる贈物をのこして、母は突然逝った。大いなる個性、過激な母に対峙する娘として過ごした20年、その殆んどを母に抗い続けることで自己を確立しようとした日日は音とたてて崩れ落ちた。それから4年半、己が身にかえてのこした母の贈り物の意味を考える娘にやっと一筋の光が射してきた…。鮮烈な母と娘の物語。

目次

りんごの子
おかあさんは小説家
教育ママ奮闘記
あてどもない反抗の頃
冬の軽井沢
ハイスクール・デイズ
自意識過剰娘の拍子ぬけ
凝ったもの、あれこれ
親は親、子は子
受験生の哀しき母親
新入生の愛すべき母親
期待はずれ
コンプレックス
我、生きん
初盆
母子、イギリスへ
ケンブリッジ三十日
二十歳の喪主
祖母のこと
曙光

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Lisa Tada

2
プロローグから、「巧い!」と感じた。文章がうまい。言葉がきれいだ。つい、「さすが、有吉佐和子の娘だ」と思ったが、「作家の娘である自分」という存在に、自我が傷つけられて育った作者・玉青氏の、長い長い述懐を読むことになり、有吉佐和子好きの読者は、少しくうろたえることにもなるかもしれない。これは、作家ではあるが、どこまでも、「母親」であるオトナと、「その娘」でもある「子ども」のセルフ成長記録の総括でもある。そして若くして突如母を失い、続いて祖母を送り出し、別れを機に人生の機微を深く心に刻んで大人になる女性の物語2023/06/03

おばこ

1
20代前半でこれを出版するとは、才能のある人だと思う。佐和子さん早逝されたことは、知らなかった。残念なことだ。2019/12/08

hi

0
いっぱい愛されて良かったじやないの〜と思うんだが、溺愛されたゆえの自意識とずっと闘ってかなあかんのやなと思うとそれも結構大変なんだろうな。でもやっぱりほったらかされるよりは絶対いいと思うよ。2016/02/16

んぴょ

0
有吉佐和子さんが、親戚か近所のおばちゃんか、と錯覚してしまう位身近に感じられました。 玉青さんの著書もまた色々読んでみたくなりました。2018/08/18

三鷹台のすずめ

0
書名はしっていたが図書館の推薦本で棚にあったのでやっと手にとった。有吉佐和子っておもしろすぎる。小学生に我生きんとかきぞめさせたり、東京女子大学の合格発表で、・・・昔はネットがないから自分でみにいったんです(笑)、早稲田と重なった玉青さんがないかもしれないといっても。捜しだしてみせますと鬼気迫る迫力でみにいき、本当は合格していたのに落ちたと勘違いで落胆。玉青さんの闊達で若々しい筆致はすごい。なんとも愛おしい母である。2018/01/20

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