内容説明
食卓の向うに、古都千年が匂いたつ―。四季折々、シュンの野菜や魚を前に、家々の台所を預る女たちが工夫をこらし、そのコツを代々受けついで完成した“惣菜”。あるいは食の職人たちが磨きあげた京料理。京都に生れ、京都に暮す著者が、日常茶飯の何げないひと皿に託して語る、伝統の味わい方と調理のコツ。
目次
グジという魚
いもぼう
フグ貯金
コイ・フナ・モロコ
すぐきの周辺
イサダ豆と比良八講
タイのなかの鯛
タイふたたび
乙訓の筍
湯屋谷の煎茶
山菜と渓流魚
昆布考
粽と梅雨、粽とササ〔ほか〕