出版社内容情報
グローバル公共財、貧困問題、紛争解決と平和構築、国連が取り組む人権・環境・難民、企業の社会的責任など、グローバル化で変わる課題における国際協力の理論と実践を概説し好評の初版に、SDGs、難民、自然災害など新たなトピックを加えた全面改定版。
はじめに――なぜ国際協力は必要なのか[山田満]
? 総論 国際協力のフレームワーク
第1章 グローバリゼーションと貧困問題[中野洋一]
はじめに
第1節 今日の途上国の貧困状況
第2節 拡大する世界的貧富の格差
第3節 グローバリゼーションをどのように評価すべきか
第4節 貧困問題解決のための財源
おわりに
第2章 社会開発と経済開発[吉川健治]
はじめに
第1節 社会開発とは――初期の考え方からの変化
第2節 開発のパラダイム・シフト――「人間開発概念」
第3節 人間開発
第4節 社会とは何か――社会開発を考える場合の社会の見方
おわりに
第3章 国際平和協力[山田満]
はじめに
第1節 日本の国際平和協力
第2節 国際関係理論からみた国際平和協力
第3節 国際平和協力をどのように進めるのか
おわりに
第4章 国際紛争解決と地域機構[金森俊樹]
はじめに
第1節 地域機構の誕生の歴史
第2節 各地域の地域機構と平和について
第3節 今後の地域統合のあり方への若干の考察
おわりに
第5章 国連・国際機関の人道支援[堀江正伸]
はじめに
第1節 人道支援を行う機関
第2節 東西冷戦後の潮流
第3節 新しい試みと今後に向けて
おわりに
第6章 日本の政府開発援助――官民連携の新しい潮流[丸山隼人]
はじめに
第1節 ODAの概要
第2節 ODAを活用した官民連携
第3節 新しい官民連携
おわりに
? 各論 国際協力のフロンティア
第7章 SDGsが目指す持続可能な社会――開発途上国支援の目標から全世界の目標へ[堀江正伸]
はじめに
第1節 MDGsとその評価
第2節 SDGsへ向かって
第3節 SDGsの関心と今後の課題
おわりに
第8章 経済開発と環境保護の半世紀――地球環境をめぐる課題と対策の過去と将来[本多倫彬]
はじめに
第1節 地球環境問題の発見
第2節 環境と開発、先進国と途上国のジレンマ
第3節 気候変動への対応と市場メカニズム
おわりに
第9章 自然災害後の緊急人道支援[田中新悟]
はじめに
第1節 自然災害と人道支援
第2節 途上国と人道支援
第3節 日本による国際協力と人道支援
第4節 日本における国際協力と人道支援
おわりに
第10章 市民社会・NGOの役割[桑名恵]
はじめに
第1節 NGO、市民社会とは?
第2節 国際協力におけるNGO/CSOの役割
第3節 NGO、市民社会に対する批判
おわりに
第11章 ジェンダー視点の国際協力[福井美穂]
はじめに
第1節 ジェンダー概念の整理
第2節 ジェンダー視点からみた国際協力課題の現状
第3節 国際協力アプローチと女性の役割の変遷
おわりに
第12章 企業の社会的責任(CSR)[吉川健治]
はじめに
第1節 CSRとは何か
第2節 企業と「正しいビジネス」
第3節 日本のCSR
第4節 経済と経営の哲学
おわりに
第13章 国際教育協力[利根川佳子]
はじめに
第1節 教育協力の国際的な動向
第2節 「インクルーシブかつ公正な質の高い教育」とは
おわりに
第14章 新たな政治課題としての難民問題――誰を、どこで、いかに救済すべきなのか?[滝澤三郎]
はじめに
第1節 難民とは
第2節 強制移動のサイクル
第3節 難民の国際的保護体制の拡大
第4節 難民の国際的保護の限界と制限的な動き
第5節 新しい動き――難民グローバル・コンパクトと新しい難民保護ガバナンスに向けて
第6節 日本の難民問題
おわりに
あとがき
編著者紹介
山田 満[ヤマダ ミツル]
編集
目次
1 総論 国際協力のフレームワーク(グローバリゼーションと貧困問題;社会開発と経済開発;国際平和協力;国際紛争解決と地域機構;国連・国際機関の人道支援;日本の政府開発援助―官民連携の新しい潮流)
2 各論 国際協力のフロンティア(SDGsが目指す持続可能な社会―開発途上国支援の目標から全世界の目標へ;経済開発と環境保護の半世紀―地球環境をめぐる課題と対策の過去と将来;自然災害後の緊急人道支援;市民社会・NGOの役割;ジェンダー視点の国際協力;企業の社会的責任(CSR)
国際教育協力
新たな政治課題としての難民問題―誰を、どこで、いかに救済すべきなのか)
著者等紹介
山田満[ヤマダミツル]
1955年北海道生まれ。米国オハイオ大学大学院修了(MA)。東京都立大学大学院社会科学研究科政治学専攻博士課程単位取得退学。2000年に神戸大学博士(政治学)を取得。東ティモール国立大学客員研究員、埼玉大学教養学部教授、東洋英和女学院大学大学院教授などを経て、2009年4月より早稲田大学社会科学総合学術院教授。同大学地域・地域間研究機構アジア・ヒューマン・コミュニティー(AHC)研究所長。特活インターバンド、特活Loro SHIP代表理事を務め、現在国連UNHCR協会理事、一社日本東ティモール協会副会長などのNGOや多くの国際ボランティア活動に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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